元彼の遺言状 1話 感想|ミステリアスだけど良く分からない。

ドラマ

 

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私がいかに頭が悪いかを痛感する初回だった…(滝汗)

麗子(綾瀬はるか)が殺人計画に乗るきっかけとなる重要な場面であろう

栄治(生田斗真)の所有株から遺産を捻出するくだりの時点で、

さり気ない図解もないとは?とふと思いつつも、

その時は単純に、お金の計算が苦手なだけだからと流して終わりにしましたが…。

う〜ん、特定のシーンだけでなく、全体的に漂う”訳の分からなさ”から察するに、

映像的な処理が上手く出来ていない気がしています。

 

原作は漫画ではなく、小説。

となると当然、文章だらけだった内容を”映像で”魅せる作業が必要になってくる訳で。

本作の場合はどうだったか?を考えると、

読み手が「こんな世界観で、演じる人はあんな人だったら良いなぁ」と

頭の中で思い描いていた理想を具現化するのに成功している印象はあって、

王道のミステリー作品を彷彿とさせる画作りや劇伴、キャスティングなどの各方面で

それを節々と感じさせるんですよね。

特にキャスティングにおいては、赤と黒と白のビビッドな服装を着こなし、

明瞭な役に安定感のある綾瀬はるかさん、

対照的に、なよっとしていて謎多き男が似合う大泉洋さんを起用したお陰で

ドラマ的なキャラが既に確立しており、

そういう意味では、実写化ならではの良さを生み出せたとも言えるでしょう。

 

では、”見た目”で惹きつけられても、台詞や展開が”ドラマ用”に…

つまり、視聴者が理解しやすい内容に再構築されていたか?と聞かれると、

正直、私はノーと答えるかもしれません。

まぁ…率直に言ってしまえば、台詞をただ流しているだけなんですよね。

映像の作りがリズミカルじゃないと言った方が近いのか。

先ほど書いた図解の件は、超個人的な思いつきだからどうでも良いとして。

例えば、劇中で触れられていた「ボトラッチ」や小説「ねじれた本」といったワードは

会話に溶け込ませて終わりにするのではなく、

冒頭や終盤で、麗子と篠田(大泉洋)の顔に重ねていた洋画風(?)のタッチで

アニメーションを挟んで、1つの例として提示してみるとか。

そして、森川家の登場人物の多さなんかは、名前・栄治との続柄・登場人物の性格を

テロップでさらっと紹介しつつ、顔がアップになったタイミングで一瞬フリーズさせる形で

印象に残るような映し方をするとか。

現在進行形でも過去形でも、登場人物の動きを淡々と、延々と見せずに、

ぱっと見で雰囲気が変わったと分かりやすい演出を入れた方が、

視聴者が感じる複雑さを少しでも緩和出来たんじゃないかと思うんです。

 

あと、複雑だったと言えば…30分拡大した故に、冗長気味な描写が多かった所でしょうか。

中盤の元彼候補面接のくだりや、森川家が食卓でそれぞれ怪しげな言動をしているくだりは

もっとカットしても支障はなかった気がします。

そこで間延びしているように感じてしまいました。

 

特にこれといった謎も解決していないし…風呂敷を広げて終わったし…

やっぱり…とも言えますが、本作も連続ドラマ向きではなく

2夜連続のSPドラマ向きなのではないか?という予感も…。

でもまぁ、ともかく、内容に関しては次回から通常放送になるので、

徐々に改善されていく事を期待するしかないですね。

 

最後に…フジテレビさん、せめて森川家の家系図

公式サイトに載せた方が良いんじゃないでしょうか(汗)

Wikipediaに名前と役者名が掲載されているとは言え、

顔写真があった方が一目で照らし合わせやすいと思うので…。

(顔と名前が一致しない視聴者の方もいらっしゃるでしょうし…)

 

 

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Source: りんころのひとりごと。

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