血の轍109話のネタバレ含む考察となります。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
審判を受けて、結果的に教護院に入ることになった静一。
ママから見捨てられて全てを失い、世界に一人という状況を感じた静一です。
そこから何年も過ぎて、血の轍109話では大きく章が動き出すことになりました。
またも台詞は少なめ。
少年時代が終わり、中年編の開幕です。
生きた日々の記憶の抹消
過去に生きてきた記憶。
学校から家から、全てを終わらせていく静一。
さよなら、もう生き返らない。
静一は心の中で今まで生きてきた軌跡を全て消し去っている様に見えます。
唯一自分を受け入れてくれた女子も記憶の彼方に消し去っていきます。
「ばいばい」
終わりを告げる言葉と共に町から何から全て消し去っていく静一。
この終わりを告げる夢のようなものが続く血の轍109話。
台詞はなく、「さようなら」「ばいばい」「おしまい」と終わりを告げるような文言が連なります。
汚すぎる部屋
恐ろしく汚い部屋に横になる一人の男。
枕元にはスマートフォンが置かれていて、時代が違っているのが分かります。
当然ながら教護院の中でもありません。
すでに出所しているのは見て分かるところです。
一人暮らしの男の掃除をしていない汚い部屋。
17時30分に目覚ましがなって起き上がり、小便をして顔を洗います。
そこに映し出されたのは青年。
いや、髭の生えた中年。
納豆をかけたご飯を食べています。
日付は2017年の4月。
新章は中年の静一編
ここでも特段の台詞はありません。
そのまま「もう生き返らない」と考えていた静一。
しかし「でも僕は生きてしまった」と歩き出します。
起きた時間から考えて、夜勤の何かを行うのでしょうか。
血の轍109話はここで終わっています。
新章として静一の中年編が幕開けとなりました。
母親に捨てられて、少年時代を捨て、今の中年を空虚に生きる様が見て取れます。
時系列で見るとコロナ禍になる前の2017年からの再スタート。
どんな中年を生きているのか。
人間関係は希薄で自分に自身もなく過ごしていることだけは容易に想像出来ます。
大人になった静一はどんな轍を歩いていくのでしょうか。
血の轍110話からは静一の中年編が動き始めます。
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Source: マンガ好き.com
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