キングダム699話のネタバレを掲載しています。699話では、桓騎と政の問答が続く。そして、政は摩論の言い分と扈輒撃破の功を鑑みて桓騎をお咎め無しとした。キングダム699話の内容を知りたい方はご覧ください。
キングダム699話のネタバレ
お前は人に期待しすぎだ
桓騎は「侵略しかけてんのはお前だよな」「つまり、今この世で一番人を殺してんのはお前だぞ秦王よ」と告げた。
黒桜が「その通りだ、戦争しかけてんのはお前だ」「その死人の責任もお前にある」「お前こそ一番の人殺しだ、そんな奴にお頭のことをとやかく」と口を挟むと、政は「黙れ」「子供じみた屁理屈につき合うつもりはない」と制した。桓騎が「屁理屈で片づけんなよ、お前が殺ったのは何十万どころじゃねェんだぞ」と言うと、政は「今は捕虜の話をしている、虐殺しろと命令した覚えはない」と返す。桓騎が「してなくてもお前が起こした戦争の結果の一部だ」と言うと、政は「ああ、だからそれを断罪しにここへ来ているではないか」と告げた。桓騎が「責任は全部俺でお前は裁くだけかよ」と言うと、政は「戦を始めた手前、暴走したお前を裁くのも俺の責任だ」「そして、もっと大きな責任は六国全て滅ぼしてからの話だ」と告げた。桓騎が「フッ、正に血の王だ」「お前に比べれば俺なんてかわいいもんだぜ」と言うと、政は「承知の上だ」「血を多く流す故に兵士の死と民・捕虜の死は強く線引きをせねばならぬ」「我々は現六将から白起を出すわけにはいかんのだ」と返し、摩論は「白起、長平で捕虜四十万を生き埋めにしたかつての六将」と考えていた。政が「あの大虐殺が当時中華をどれ程震え上がらせたか、趙にどれ程の怨念を生んだのはかは幼少期の身をもって知るところだ」「そんな状況を作っては国を滅ぼしても統治など出来るわけがない」「此度のお前の所業はあの長平を思い起こさせる程の悪業だ」「戦乱の後列国と一つになることが出来なければ、今やっていることもこれまでやってきたことも全てが無に帰す」「そんなことは絶対に」と話していると、桓騎が「ちょっと待て」「お前本気で言ってんのか?」「虐殺云々の前に、他人の土地に侵略し殺して奪って、その上でその連中と一つになれると本気でそう思ってんのか?」と口を挟み、政は「そうだ」と真っ直ぐ答えた。
桓騎が「黒桜、どう思う、今の」「趙と仲良くやるっつー話」と話を振ると、黒桜は「キレイ事かと」「捕まっていた雷土を生きながらにバラバラにされた」「先にやったのは奴らの方だ」「私らが趙に勝ったとしても、趙の奴らと一緒になるなんてこっちから願い下げだ」「趙の人間は皆殺しにしてやる」と言い放った。
政が「難しい道であることも重々承知だ」「だが、それでもいつかは」と話そうとすると、桓騎が「難しいとかじゃないんだよ」「国を一つにして戦を無くすとか言いたいんだろうが、人はそうはならない、絶対に」「お前は人に期待しすぎだ、秦王よ」と言ってのけた。
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それのどこが悪い
政は「ああ、その通りだ、それのどこが悪い」「俺は期待し信じるが故に苦難にして最短の道を強引に走り抜けようとしている戦国の王だ」「お前みたいに何もせずに絶望など」と言い返そうとしたところで「いや」と言葉を止める。
桓騎が「何だよ」「で?結局どうするんだよ、この俺を」「首をはねたきゃはねろよ」「その時はお前もここで死んで、その崇高な血の道もこれまでだ」「今生きてる人間にとってはその方がいいかもなー」と返すと、政は「何も理由が無くば迷わず斬首にするつもりで来た」「だが、今回は摩論の説明に免じて赦すことにする」「豹司牙剣を下ろせ」と伝えた。桓騎が「摩論の説明は不十分じゃなかったのか?」と言うと、政は「赦す理由はもう一つある」「扈輒軍撃破の功だ」「よもや桓騎軍単軍にて趙軍総司令もろともその本軍を討てるとは思っていなかった」「その成果のもたらすものは計り知れぬというのがこちらの軍総司令昌平君の評価だ」「それらを合わせ鑑みてお前を赦すことにする」と伝えた。桓騎が「六将は剥奪しなくていいのか」「何なら返すぜ、あの金ピカの首飾り」と聞くと、政は「六国を滅ぼすには六将の力が不可欠だ、それは今も変わりない」「あの首飾りはそのままお前に預けておく」「但し、次にこの様な暴挙に出らば問答無用にその首をはねる故肝に命じておけ」と告げ去っていった。
秦の軍律には元々戦場で取った首を褒賞に換える法があった。秦の年記に戦での敵の首級の数が残っているのはそのためと思われる。しかし、「史記秦始皇本紀」にてこの首の数は桓騎の十万斬首以降記されることはなくなった。
屍の山の中で頭を抱える政に信が声をかける。
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Source: サブかる
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