メイド姿の古見さん(池田エライザ)の、アニメのような可愛さよ。
そして…アニメのような涙よ。
零れ落ちる前の形がもう”粒”そのもので、見事な楕円で、キラッと光ってて。
涙を流すシーンを見て悲しいのではなく、ああ、なんて純粋無垢な人なのだろうと
その雰囲気に引き込まれてしまう感覚になるのは初めてでした。
万場木さん(吉川愛)の涙の頬の伝い方も綺麗だし、
成瀬くん(城田優)の場合は「いつ流しました??」ってくらいスッと流れ星のように流れる。
教室で万場木さんが「友達だから気持ちがよく分かる…でしょ?」と言っていたけれども、
古見さんの事を大切に想っていて、時に脆くなりやすい繊細な心の持ち主だからこそ
あんなに美しく涙が流せるんだろうな…とすら思いました。
ゆっくりでも、自分の言葉で気持ちを伝えられた古見さん。
最終回ではスケッチブックの登場が
とうとう1回しかなかったのにも地味に感動しております。
それは、いつも優しくしてくれた万場木さんに「めんどくさい」「八方美人」って言われて、
初めはショックだったんだろうけど、
今までの友情は嘘ではない事を信じていたし、分かっていたから、
自分もありのままを話してみようと背中を押された部分もあったのかもしれません。
「上手くやりたくてもやれない」
多分これも、思いやりのつもりでやった
成瀬くんたちの行為に近くて(本人はハブられていると感じた点で)。
でも、只野くん(増田貴久)たちに代弁してもらうのではなく、
盛り上げたいと自らお願いする成長っぷりも、自分事のように嬉しかったです。
恋愛方面に関しては、まぁ、なんか…古見さんと只野くんらしいなぁと(笑)
最終回で告白して、完全に恋人同士の関係になってハッピーエンド!よりも、
これからゆっくりゆっくり愛が育まれていくのかも…?と期待させて終わらせるくらいの方が
2人には合っているんですよね。
普段は甘え下手なのに、距離の縮め方となると
ほっぺをツンしたりギャグをお披露目したりと大胆になる古見さんが可愛い。
いつも周りをよく見ていても、恋愛には超鈍感な只野くんも可愛い。
友達を大事にしたいのが節々から伝わって来る万場木さんも可愛い。
いや、俺こんなのガラじゃないしな…でも連絡先は欲しいな…で
ツンデレになる成瀬くんも可愛い。←躊躇してるのが分かるカメラワークの切り替え演出、ナイス!w
みんなと友達だからこそ、いざとなった時に相手への寄り添い方を知っている
真っ直ぐななじみ(ゆうたろう)も可愛い。
そして…見た目はヤンキー、中身はピュアな少年の片居くん(溝端淳平)も可愛い!
本作の登場人物はみんなどこか可愛くて、どこか共感出来るような人たちばかりで。
ついつい自分の学生時代を重ねながら見守りたくなるような作品でした。
と同時に、今では連絡を取り合ったり会ったりしている友達が
片手で数えられるくらいしかいない私にとっては、
今いる友達を大事にしようと思わせてくれる作品でもありました。
ラストシーンは…結局、片居くんの登場がなくて寂しかったですけどね(泣)
でも、一列に並んでいるみんなの左側が空いているって事は、
きっと彼もそこで一緒に桜を見ているって事にもなるんでしょう。
最終回はクリスマスや林間学校などのイベントを端折って新学期に飛ぶなど、
今までよりも濃縮された内容だった分、続編をやって欲しい気持ちが強くなったので…
ぜひ!やって欲しいです!!お願いします。
増田さん演じる只野くんの良い意味でおバカなキャラと、
心の声を表す世界観という瑠東監督独特の演出も相性良かったですね。
瑠東監督作品の中でも一番好きな作品になったかも♪
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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