キングダム696話のネタバレを掲載しています。696話では、桓騎が雷土を殺された怒りで捕虜の虐殺を始めていく。そして、十万もの捕虜を斬首に処してしまった。キングダム696話の内容を知りたい方はご覧ください。
キングダム696話のネタバレ
まだここでは終わらないのである
咸陽にて。桓騎勝利の報せに驚愕していた。
文官たちが「か、勝った」「勝ったぞ」「いや、でかしたぞ桓騎将軍」「大敗の流れ故どう援軍を送るかなど連日思案していたものを、いやよくやった」「しかも扈輒を討ったと」「これで武城・平陽の前に立ちはだかる難敵が居なくなったぞ」「桓騎将軍め、六将になった途端本当に好き勝手に無謀な戦争を始めよって」「一時はどうなるかと思ったが」「しかし結果、強引な戦いで勝利した」「これは早くも六将復活の成果が出たとも言えるぞ」「だが、本当に一体どうやって勝ったのだ、桓騎将軍は」「九日間劣勢であったのに何が起こったのだ」と騒いでいると、肆氏が「ここから分かる変化としては飛信隊が参戦したことであろう」と口にし、文官たちも「た、たしかにその通りだ」「とすると、飛信隊のおかげで勝利したと」と納得する。昌平君が「飛信隊が勝利をもたらしたのかまでは分からぬが、そのきっかけに間違いあるまい」と言うと、昌文君は「うむ」「いずれにせよ、戦の詳細はこれから舞い込んで来るであろう」「打撃を受けた桓騎軍の立て直しも図らねばならぬ」「だが、まずは何よりこれは本当に大きな勝利です、大王様」「これで次は武城・平陽攻めに入れます」「そして、その二城を抜けばその先はいよいよ趙王都邯鄲」と告げ、政は「ああ、そうだな」「本当によくやってくれた、六大将軍桓騎」と返す。
扈輒討ち死にによる趙軍大敗の一報は秦王都咸陽以上に趙王都邯鄲をどよめかせていたのは言うまでもない。扈輒死亡の報を聞き郭開は苦悶の表情を浮かべていた。
両国内を揺るがす正に起死回生の大逆転劇であったが、この話はまだここでは終わらないのである。摩論が「お頭、本当にやるんですか?」と確認するが、桓騎は返事をすることはなかった。
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斬首十萬
飛信隊本陣にて。桓騎軍伝令の馬印が「飛信隊は今すぐ逃げた趙軍を平陽城まで追ってこちらに戻らぬよう見張れとのことだ」と伝えると、河了貂が「えっ、ここで目を光らせてればいいって」と返すが、馬印は「それでは足らんそうだ」「群で動いて奴らに反抗の気を起こさせないことが上策だと摩論さんが」「よいな、伝えたぞ」「六大将軍の命令は絶対だ」と告げ去っていった。
尾平が「ど、どうすんだ、信」とうかがうと、信は「どうするもこうするも行かなきゃいけねェんだろ、クソッ」「ケガ人はここに置いて動ける奴だけで行くぞ」と指示する。羌瘣が「私もここに残っていいかな?」と聞くが、河了貂は「えっ?何で?」「それは困るけど、羌瘣隊も来てくれないと」と伝え、羌瘣は「そっか、そうだよな」と納得していった。信が「ん?どっかケガでもしてんのか?」と確認すると、羌瘣は「いや、そうじゃないけど」「ただ、何か」と嫌な予感を感じているようだった。
飛信隊は桓騎の命令通り敗走した扈輒軍の残党を追った。つまりは桓騎軍とはさらに離れたことになる。
桓騎軍は捕虜たちを少しずつどこかに案内していっていた。
捕虜が「また連れて行かれた、今度は二十人くらい」と考えながら「あの、あの連中はどこに」と聞くと、桓騎軍の兵は「んー、俺らも聞かされてねーが、噂じゃー少しずつ解放してやってるらしーぞー」と伝えていった。捕虜たちが「も、もう?」「もう俺達解放してもらえるのか!?」「そうか、よかった」「やっぱり俺達王翦軍に投降しておいて本当によかった」と安心していると、桓騎兵は「あ、そうか、こいつらまだ俺らのこと王翦軍だと思ってんのか」「つーか、それにしてもお頭は何でこんなに早く投降兵を解放してるんだろ」「こいつら逃がしたら数日のうちにまた軍に入って俺らを殺しに来るんじゃねーのか?」と考えていた。
桓騎兵に案内される捕虜たちは「けっこう歩くな」「それはそうだろう、連中だってそんなに近くで解放できないさ」「しかし、本当によかった、もう娘の顔を見れぬかと」「俺も息子達に」「俺はこの戦いで弟を殺された」「解放されたらすぐに軍に戻って最前線入って桓騎兵を殺しまくってやる」「気持ちは分かるが今はその憎悪隠しておけ」「とにかくもう少しの辛抱だ」と小声で話していた。桓騎兵が「ちょっとここで休憩だー」「少し間をあけて跪け」「水をやるから下を向け」「もっとだ」と伝えると、捕虜たちの首を斬り落としていった。
桓騎兵たちが「次はこっちだ、待ってるぞ」「俺らの受け持ちは半分くらいいったか?」「いや、半分の半分もいってねーよ」と話しながら次々と捕虜たちを斬首していった。
捕虜たちの処刑があらたか終わると、桓騎兵は「あとはこんだけか」「この数ならやっぱもうここでいいんじゃねーか?」「静かにしてろ、すぐ済む」とその場で捕虜たちの処刑を始めてしまう。
その惨劇は広域に点在した全ての捕虜収容地で一斉に繰り広げられた。正に大量虐殺である。厘玉が「摩論、終わったみてェだぞ、全部」と伝えると、摩論は「そうですか、わかりました」と返した。
戦死者と処刑者、その数の振り分けは不明だが、この年の戦いのことは「史記」にも記されている。始皇十三年に桓騎が平陽の地を攻めた。趙将扈輒を討ち取り、首十万を斬った。「史記」秦始皇本紀より。
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Source: サブかる
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