岳白公のおかしな体術。
巨躯でありながらも一般兵に溶け込むところを見ても普通でないのが分かります。
大きな体でも兵の中に溶け込んでいます。
信は本能型だったからこそ潜んだ岳白公に気付けたのかもしれません。
どちらにしても現状のまま信が岳白公と戦い続けても勝利はないと分かったのでしょう。
ヒントは羌礼が伝えたおかしな体術にあります。
信!
そいつの強さは巨体からの怪力じゃねぇ。
そのおかしな体術だっ!って羌礼が言ってたぞ。
-田永-
(キングダム687話)
秘策として持ち出されたのが尾平です。
ちょっと来い!と尾平を呼び出す信。
嘘でしょ!?って顔をしている尾平です。
当然と言えば当然ですが、現状は信の攻撃は一切あたっていません。
その理由を知るのに尾平が必要なのでしょう。
尾平を使って信は何をするのか
最古参であり、信とは同郷の尾平です。
尾平の弟である尾到は信を救うべく命を張って死んでしまいました。
それ以降もずっと尾平はそこまで強い武力を持つ訳でもなく生き残り続けました。
なぜ生き残れたのかにヒントがあるでしょう。
飛信隊の中でのキャラとしてはお笑い担当みたいなところがあります。
脚光を浴びたのは黒羊でしょう。
ここでは飛信隊を一時的に追い出される愚行を行なってしまいますが、結果的に飛信隊の絆を強めることにつなげていきます。
なんだかんだで尾平は飛信隊に必要な存在です。
それは誰もが認識していますが武功という意味では大きなものはありません。
今回はその武功、言ってみれば戦いの中で尾平が役立つ可能性が出てきました。
尾平VS岳白公は無理がある
当たり前ですが、尾平と岳白公が戦っても勝てるはずがありません。
現状の尾平は百人将の位になっています。
とは言っても単純な武力で言えば新兵にも劣るでしょう。
おそらく干斗の方が尾平よりも強いと考えていいでしょう。
干斗については今後松左の槍を受け継いで飛信隊の大きな戦力として成長していくはずです。
尾平はそういったことを期待された人物ではありません。
ただ今回の岳白公については「強い相手であればあるほど使える体術」を利用している可能性が出てきました。
相手の力を上手く利用していくものなのでしょうか。
動きを見ていると何となく巫舞にも近いものを感じます。
だからこそ見て早々に羌礼は「おかしな体術」と気付けたの可能性も高そうです。
相手の強さを利用する体術なのだとすれば弱い敵相手であれば岳白公の持つ本来の強さのみになります。
岳白公の本来の力が弱ければ尾平をあてれば倒せるのかもしれませんが、そうでもないのは岳白公の最初の一撃で分かっています。
キングダム685話の冒頭でも馬ごと蹂躙している岳白公が描かれています。
どう考えても尾平が戦える相手ではありません。
何より信が一騎打ちの状態で戦いに尾平を加えてニ対一の構図にするとは思えません。
尾平を加えることで岳白公のおかしな体術を切る方法があるのでしょう。
まさか岳白公を笑わせろなんて酔狂な策とも考えられません。
戦わず、笑わせるなどでもなく、一騎打ちの戦況に加えるでもないとすれば尾平の使い道が読めません。
賑やかしの必要な場面なのか
正直なところ信が尾平に武力で期待していることはないでしょう。
確かに黒羊で飛信隊に対しての強い愛情は感じ取れました。
信も尾平のことを好きでしょう。
ただ武人としての強さを期待してのものとは考えにくいのが今までです。
44巻でも信は「にぎやかし担当」と言い切っています。
実際の尾平の動きはいつもそうでした。
しかしながらよく考えると「賑やかなだけ」の人間がここまで生き残れるでしょうか。
まして百人将が務まるのかと言われれば、それもまた疑問です。
実は尾平は一般的な想像している強さはない中で相手の弱点などを見極める力があるのかもしれません。
最初は必死で生き残るための術だったのでしょうが、それを繰り返す中で力量を見極めて相手の隙きをつける存在になっていることは考えられます。
力量が分かるって事は相手の弱点や強い部分も分かると言うことになります。
信はその点に期待して戦いの中で尾平に何かを見てもらおうとしているとも考えられます。
見た上で相手の弱点を信に示すだけなら一騎打ちに横槍を入れたことにはなりません。
一騎打ちで部下に助けられるのはあってはならないことだと輪虎(りんこ)戦で楚水が言っていたところでもあります。
助言担当の尾平って可能性はありそうです。
岳白公を討てば桓騎軍は盛り返すのか
岳白公に関しては信の策がはまって討つことに成功するでしょう。
これで影丘を抜ける可能性が出てきます。
ただ影丘が抜かれる可能性については扈輒も僅かなものとしながらもゼロとは思っていません。
そう考えると準備された状態で中央と右翼が壊滅していて後ろからの攻撃で奇襲とはならないでしょう。
飛信隊の一矢は扈輒を少し驚かせても必殺にはならないはずです。
まして王翦軍が西から来る可能性も考えて準備を怠らない扈輒です。
油断なんて微塵もありません。
やはり桓騎の策は摩論たちが想像した飛信隊が最後の策とはならないと考えて良さそうです。
キングダム687話では黒桜や厘玉が押し込まれているのが見えました。
しかしキングダム686話で摩論については誰もいない場所を移動しています。
飛信隊の突破に限らず摩論を連れて移動する桓騎は扈輒を追い詰めていくのでしょう。
岳白公討ちでの盛り返しとは全く違う流れが巻き起こってくるものと考えて良さそうです。
キングダム688話の確定ネタバレを含む考察はまた後日更新していきますので今しばらくお待ち下さい。
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Source: マンガ好き.com
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