キングダム694話のネタバレを掲載しています。694話では、桓騎軍に囲まれた扈輒が自決を選び、ついに扈輒が討ち死にとなる。扈輒が死んだことで趙軍は次々と投降し勝利が確定的となるが、桓騎軍はとある問題を抱えてしまう。キングダム694話の内容を知りたい方はご覧ください。
キングダム694話のネタバレ
扈輒討ち死に
扈輒が「先に逝って雷土と酒でも飲んで待つぞ、桓騎」と首に刃を当てると、桓騎兵が「させるな、取り押さえろ」「勝手なマネするな、じじィ」と扈輒に向かっていくが、次々と返り討ちにされる。
朱摩が「腕を斬り落とせ、抵抗できなくすればいい」と指示し、部下たちが再び扈輒に突っ込んでいくが、それよりも早く扈輒が自らの首を斬っていく。
扈輒が「悪いが、総大将として辱めを受けるわけにはいかんのでなァ」「趙のために、もう少し連れて行くか」と桓騎に向かっていくが、桓騎軍にはばまれ始皇十三年、趙総大将扈輒討ち死にとなる。
桓騎兵たちが「つーかさっき雷土さんがどーのって言ってたよな?」「ああ」「まさか俺らが隠れてる間に右翼でやられたんスかね?」「えー、あの雷土が死ぬか」と話していると、朱摩が「桓騎」とうかがうが、桓騎は「それは後だ、朱摩」「今は扈輒の首を使ってとっとと全部を引っくり返すぞ」と指示していった。
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投降兵の数である
扈輒を討ち取ったものの、他戦場では負けている桓騎軍が勝ちに転ずる為にはいかに扈輒の死を広めるかが重要であった。まずは扈輒本陣周りの兵達に扈輒の首を見せ、その生き証人を作り捕えることなく敗走させた。彼らの存在が総大将扈輒の死という趙軍が想像もしなかった一大凶事の報が虚報でないことを証明した。一方、桓騎軍側では朱摩から早馬を受けた摩論が即座に情報戦を開始した。桓騎の作戦を聞いていた摩論は失敗すると思い一番奥まで逃げていたが、成功した場合の準備も一応していた。すぐさま本陣を出現させ情報拡散部隊を全戦場に走らせ、扈輒本陣からの凶報は瞬く間に各戦場に広まり趙軍は大混乱となった。
そしてさらに、「王翦軍が十万を率いて急報したせいだ」「十万の大軍だ、本陣はひとたまりもなかった」「楊端和軍だ、十万の楊端和軍が現れたんだ」「最初から桓騎の作戦だったんだ、だからこんな戦いを始めたんだ」「油断させておいて大規模な援軍で」「そうだ、その十万がもうこっちに向かっているそうだ」と兵士に噂させた。摩論の情報拡散部隊は十万の王翦軍・楊端和軍襲来の虚報を広め、趙兵達に信じ込ませた。いよいよ趙軍は士気を失っていた。さらに、桓騎兵たちは「投降しろォ」「俺達は王翦軍所属の部隊だ」「俺達は投降兵に手出しはせぬ」「あとで桓騎に捕まるよりマシだぞ」「そうだ、桓騎は拷問好きのイカレヤロォだ」と嘘をつき、趙兵たちの士気を削いでいった。
戦場が広域だったため趙軍も広く展開しており、心細い端の小隊・中隊は摩論の思惑通り次々と投降していった。そして、その報を使いまた次の投降兵を生んだ。ここで問題になるのが膨れ上がる投降兵の制御である。当然、制する側もそれなりの軍力が必要となるが、脱走したと思われた桓騎兵が何食わぬ顔で舞い戻りそれに当たった。勝ち戦になると知った瞬間、全速で戻るのも桓騎兵の特性である。その数はあっという間に数千を超えた。
脱走した桓騎兵が戻るごとに桓騎軍が復活していき、趙軍の投降兵をさらに増やしていった。そうして趙軍全体に投稿する流れが生まれた。この流れを止めることができるのは中央軍の将虎白公であったが、この時虎白公は扈輒討ち死にの一報に驚き、扈輒本陣へと走ってしまっていた。もう一人左翼の将龍白公はこの投降の流れに断固徹底抗戦の構えを見せたが、黒桜が戻った兵を集めて大きな戦力として龍白の動きを封じた。
両将の号令がかからぬ中で趙軍の投降兵は増え続けた。続々と来る報告に、本陣の摩論配下は勝利を確信し喜んだ。だが、摩論はこの時一人静かに考え込んでいた。勝ちは確定したが、予想をはるかに超えたのだ。投降兵の数である。この時、広域で生まれている趙軍投降兵の総数は情報を吸い上げた摩論だけが把握していた。その数は何と数万に及んでいたのである。無論、桓騎軍がこれ程の規模の投降兵を抱えた経験は初めてである。
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Source: サブかる
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