悠子の友人・りりこ(中村優子)…
聞かれたら恥ずかしい事を大声で話すなんてデリカシーなさ過ぎる…
で、自分の仕事を売るための戦略の一環なのかい…と
彼女の事を少し引いたような目で見ていたんですけど、
まさか、悠子(内田有紀)には刺さる出来事だったとはなぁ。
私とは真逆の捉え方で、今回、そこが一番興味深かったですね。
基(稲垣吾郎)が自分の遺伝子を残そうとしていたのも、
きっかけは悠子の「あなたの子供を産みたい」から来ていた事が分かる。
最初は代理母に産んでもらった子供を育てるのに抵抗感があった悠子が、りりこの話を聞いて
「人間の数だけ性も欲望もいろんな形があるのよね。
だったら生殖もそうでしょ?正解なんてない。」「これが私の生殖行為なの」
と決意をする時の目つきには魅せられ、確かな説得力がありました。
…にしても、プライム帯で聞くには凄いワードですけどね(笑)
理紀(石橋静河)の方は、沼からどんどん抜け出せなくなりそうな恐怖を
静か〜〜に感じさせるんですよねぇ。
生活費がカツカツで幸せを喉から手が出るほど欲していた彼女に突然渡された大金。
そりゃあ、贅沢したくなっちゃうよなぁ…とは思います。
美味しそうな惣菜やスイーツに目が眩み、佳子(富田靖子)の葬式用の資金が
頭からすっぽり抜け落ちてしまうのは…
多分、私が理紀と同じ立場でもそうなってしまうかもしれません。
女としての生き甲斐を初めて見出せそうな理紀だけれども。
でもね…どうも、素直に「良かったね」とは言えないんです。
と言うのも、セクハラおじさんを引き下がらせたあの時の姿が一瞬別人のように見えたから。
彼女を強くさせたのは「お金」と「代理母」。
通常だったら、あんな人に絡まれたら大抵の女性は心の傷を一生背負ってしまう訳で、
彼女を守ってくれているものが、少し非現実なものであるという事実に
ちょっと身震いしてしまうのです。
義母・千味子(黒木瞳)は代理出産に関して「クーリングオフ出来るの?」と言うし、
テル(伊藤万理華)は理紀に、プロの手を借りたら?なんてサービスを勧めてしまう。
命に対する価値観はこんなにも違うもんなんだ…というのを
覗き見しているかのような面白さがありますね。
終盤は…理紀はなんと、アプリで知り合ったダイキ(森崎ウィン)と出会う事に。
この人の子供を身籠らないか心配なんですけど(汗)
「代理出産」という未知な題材だけに、それぞれの今後がどうなってしまうのかと、
ちょっと怖いもの見たさで見てもいます。
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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