バーソロミュー・くまが記憶を残すまでの展開(回想ラスト)。ボニーは有名になって父親に気付かれるべく海賊を続けている。遂に現在に戻る。
※ONE PIECE 1102話の本編ネタバレを含む場合がありますのでご注意下さい。
【追記:ルフィをニカのようだと思っていたくま】
【追記:各地でのくまの思い】
バーソロミュー・くまが記憶を残し、自我を失うまでの最後の回想となります。
スリラーバークやシャボンディ諸島、そして頂上決戦もそうですが、この時点でのくまの考えが明らかになります。
くまはルフィが世界を救う存在だと信じていたことも判明。
(ゴムの力で戦うのがニカのようだと思っていた)
またそんなくまとは別の動きとして海賊として大海原で活躍するボニーです。
ほっぺのマークも父親であるバーソロミュー・くまに気付いてもらうために描いたもの。
姿は大人ボニーの状態で口紅の付け方もなんとなく不思議に見えるものです。
(なぜあんなハートの口紅になっていたのかも少女だったと考えれば納得)
ルフィも同じように対比で描かれており、初懸賞金についてエースやくまが反応しています。
(ジンベエにルフィが弟であることを語るエース)
また当時ドラゴンが息子のためにサボには理由を告げずローグタウンに向かったことも判明。
ベガパンクはくまが自我を失うことに反対しますが、全てを受け入れるくまです。
そして、バーソロミュー・くまからボニーへの最期のメッセージをベガパンクに託して記憶を抽出。
伝えたかったメッセージは10歳の誕生日おめでとう。
涙なしでは見られない回となりそうです。
それではワンピース1102話の考察をしていきます。
ワンピース1102話ネタバレ情報1・くまはルフィを信じている
・くまの回想のラストとなるONE PIECE 1102話
・ルフィが世界を救うと信じるくまの各地での見解が明らかになる
・ゴムになって戦うルフィが伝説のニカのようだとくまはベガパンクに話していた
・スリラーバーク、シャボンディ諸島、頂上決戦でのくまの思考が判明
今まで「なぜ」も多かったバーソロミュー・くまの行動。
特に「なぜ麦わらの一味を救うのか」が疑問視されていた部分です。
ある程度、人柄などから分かってきましたが、ここでくま側の立場で、各地での出来事が語られます。
ルフィが世界を救う人物になると信じているバーソロミュー・くま。
しかもゴムになって戦う姿が伝説のニカに似ていることもベガパンクに話していました。
ドンピシャ正解だったことになりますが、当然バーソロミュー・くまが確定的に理解してニカだと思っていた訳ではありません。
そして各地でルフィを救ったときの、くま側の考えも明らかになりました。
ワンピース1102話ネタバレ情報2・新世界の準備をさせたかった
・スリラーバークではモリアと戦うルフィを見ていたくま
・シャボンディ諸島では隠れてボニーを見ていたくま(見納め)
・人魚を救うために天竜人を殴ったルフィの行動が何世紀も誰も出来なかったことと衝撃のくま
・新世界の準備が出来ていない仲間達を飛ばし、覚悟が出来るまで来てはいけないと思っていた
・本気でルフィが世界を救うかもしれないと考えているくま
今までくまが何気に登場した場所では、ずっと様子を見ていたのが分かります。
スリラーバークではルフィVSモリア戦。
そしてシャボンディ諸島では娘であるボニーを見ていました。
ここが直接ボニーの見納めになることを分かっていたくまです。
あまりに悲しくて、くまの回想ラスト、中々涙ナシには読めないのではないかと思います。
このシャボンディ諸島ではルフィの人魚救出と天竜人をぶん殴る事件の勃発。
くまは衝撃を受けます。
今まで何世紀にも渡って誰も出来なかったことを当たり前にやってしまうルフィに対する凄みを感じたのでしょう。
だからこそ本当に世界を解放に導く存在なのだと感じたはず。
ドラゴンの息子という意味合いを超えて、この世の中の不条理から自分たちのような弱気者を救うのがルフィかもしれないと思ったに違いありません。
期待は当然ですが、実力も伴わなければ荒波を乗り越えてはいけません。
今の麦わらの一味が新世界に行ってもどうにもならないことが分かっていたのでしょう。
一味を含め、全員をニキュニキュで飛ばしてしまいます。
ルフィはもちろん、仲間たちも同じく新世界に挑むための覚悟と能力を引き上げさせるためです。
この両輪が回るまでは来るなという戒めのようなもの。
バーソロミュー・くまに、この思いがあったからこそ、それぞれが必要と思える場所にたどり着けたのでしょう。
それこそルフィに期待していたからです。
真に心優しきバーソロミュー・くまに支えられてきた麦わらの一味とも言えるのではないでしょうか。
ワンピース1102話ネタバレ情報3・ボニーは有名になることを目指す
・ボニーは父親に知られるために海賊として有名になる(くま探しをしている)
・ボニーの海賊の掟は欲しいものは奪い、人助けはしない(本心は悪者から奪い、なるべく人助けはするな)
・大人に見えるように口紅を塗るボニー(ほっぺマークもくまに気付いてもらう為に塗っていた)
・ボニー海賊団の襲撃後に子供や老人が負傷しており邪悪な海賊団だと思われていた(実際はトシトシを喰らった海兵隊)
先述の通り、バーソロミュー・くまはボニーと会えない間も活躍は見ていました。
当然ですが、ボニーが海賊で活躍する理由は一つ。
「父親であるバーソロミュー・くまに再会するため」になります。
海賊として有名になれば、当然手配書なども出てくるのでバーソロミュー・くまが気付くと考えているのでしょう。
しかしながら気付いていてもバーソロミュー・くまはボニーと会うことが出来ません。
約束を違えれば、ボニーを無事でいさせる政府側の理由が無くなるからでしょう。
現状は少女ではなく大人の姿で活動するボニーです。
よって気付かれない可能性を考えて化粧(?)を覚えたボニー。
ほっぺにマークを付けているのも、父親(くま)が気付かないかもしれないと考えたからでした。
なんとなく、あのハートマークの口紅の塗り方に違和感もありましたが、ボニーが本当は少女だったことを考えると納得です。
小学校3年生か4年生くらいが母親の化粧品を使って自分なりにやってみると、あんな風になるかもしれません。
海賊船に女はほぼいませんから、当然ながらそういった女性の嗜みを教えてくれる人もいなかったと言えます。
そんなボニーの海賊団には鉄の掟があります。
非常に単純なものですが「欲しい物は奪う」「人助けはしない」でした。
但しボニーの本心は、悪いものから奪い、なるべく人助けはしない、と優しさを感じるところです。
ボニー海賊団の去った島で傷ついた海兵隊が老人や子供にされてしまっていました。
でも知らない者から見れば、老人と子供まで容赦なくボロボロにしていく非常に悪質な海賊であると認識されていたのが分かります。
その意味での最悪の世代入りする海賊団への認識だったのかもしれません。
ワンピース1102話ネタバレ情報4・ルフィも目立ち始める
・新しく台頭してきた海賊の中にルフィが混ざり懸賞金が賭けられる
・ドラゴンはサボからローグタウンに行く理由を聞かれるが少し誤魔化す
・サボからローグタウンでの海軍の縄張りがスモーカーだと聞かされる
ボニーもそうですが、ルフィもこの時にアーロン戦を経ており、遂に東の海のトップ層に入り込むことになりました。
初の懸賞金は3000万ベリー。
初回としては異例の金額ながらも、アーロン撃破の衝撃は大きかったと言えます。
そんなルフィの動向からドラゴンはローグタウンが次なる目的地だと知ります。
サボには「なぜローグタウンに行くのか」という理由は伝えていません。
バーソロミュー・くまはルフィ=ドラゴンの息子だと勘付きましたが、それがドラゴンを殺すことになると分かって続けて何も聞かなくなっています。
ローグタウンに息子を助けに行くとか、様子を見に行くとは言えなかったのでしょう。
そしてサボからローグタウンの縄張りがスモーカー大佐のものだと聞いて、あのドラゴン初登場の場面に到達するということです。
懐かしさも相まって、一読者としても何か感じるものがあります。
・エニエスロビーのあたりで、くまはベガパンクにドラゴンの息子がルフィと伝えている
・記憶の抽出を行うのがベガパンクである以上、秘密の意味はないと知っていた
・この時にゴムの力を持つルフィの活躍がニカのように見えることを伝えている
時系列としてはエニエスロビー時点。
つまりロビンを救い出す展開のところですが、この頃にくまがベガパンクに対してドラゴンの息子がルフィだと伝えています。
ドラゴンの命に関わることであり、本来なら伝えるようなものではないでしょう。
そしてそんな秘密ならバーソロミュー・くまも墓場まで持って帰ったはずです。
しかしベガパンクに対しては記憶の抽出を約束していたため、どんな秘密も意味がないと思っていました。
何よりルフィのことを話したかったのかもしれません。
ゴムの身体で奮闘する、ニカのような子供。
くまにとっては成長していくヒーローを見ているような気持ちだったと言えるのではないでしょうか。
悲劇が続いていたバーソロミュー・くまにとって子供のように心を躍らせることが出来る存在。
それがルフィだったと考えて良いのかもしれません。
ワンピース1102話ネタバレ情報5・子供が海賊になる縁
・くまは二枚の懸賞金を眺めながら子供が海賊になる縁を考えている
・エースがルフィの手配書を見せながらジンベエに弟であることを伝えている
ドラゴンの息子であるルフィも海賊。
そしてバーソロミュー・くまの娘(実の娘ではないですが)のボニーも海賊。
2つの手配書を見比べながら、この不思議な縁を感じているバーソロミュー・くまです。
共通点の多いボニーとルフィ。
やはり何か深い関係があるのでしょう。
またエースがジンベエにルフィの手配書を見せているところ、そして弟であることを伝えているのも後に起こる、あの名場面を感じさせるものではないでしょうか。
「愛してくれてありがとう」
涙した人の多い場面から、ジンベエに諭されるルフィの姿までの一連。
これもまたジンベエがこの時にエースから弟であることを知らされていなければ、起きなかったことと言えそうです。
ワンピース1102話ネタバレ情報6・自我を失うくま
・ベガパンクはくまの人格喪失に反対していた(サターン聖は自分も科学者でウソは分かると言う)
・くまは自我を失うことを受け入れる
・サターン聖はくまに自爆スイッチを入れることを命令
ついに研究の全てが終わってバーソロミュー・くまの自我が失われる時です。
ベガパンクは最後までは反対しています。
当然でしょう。
もはや親友に近いような存在になっていたと言っても過言ではありません。
しかしサターン聖は五老星の中でも科学技術に精通した人物であり、誤魔化しても無駄です。
くまもまた人格を失ってしまうことについて躊躇いはありません。
ボニーさえ無事に生き続けてくれれば、そんな想いの中にいるのではないでしょうか。
サターン聖はこの時、くまに自爆スイッチを埋め込むことを命令しています。
なんとなくサターン聖自らがこれを喰らうことになる伏線に思えてなりません。
ワンピース1102話ネタバレ情報7・サニー号を守るプログラム
・頂上決戦の直前が最期の日でサニー号を守るプログラムをベガパンクに依頼
・ルフィの成長は見られないからこそ、船だけは守ってあげたい想い
・くまはボニーにした解放の戦士の話、いつかルフィがボニーも救ってくれると考えている
最期の日にくまはベガパンクにサニー号を守るプログラムを依頼します。
ルフィの成長を見られない代わりに、彼らの船だけは守りたいという最期の想いです。
なぜここまでルフィに加担しているのか。
それはルフィが解放の戦士ニカに似ていて、本当に世界を変えてくれる存在だと信じているからです。
まだニカなんて知られていなかった時点ですが、くまだけは予言していたと言えるでしょう。
そしていつしかボニーに話した物語、解放の戦士が救ってくれるこの約束をルフィが果たしてくれると信じています。
大人と子供が同居したような優しさを継続し続けていたバーソロミュー・くま。
下手をすれば全キャラクターの中で、もっとも人を想うことの出来る存在であり、心の痛みに強かった人物と言えるのかもしれません。
ついにバーソロミュー・くまの物語が全て終わりに向かおうとしています。
ワンピース1102話ネタバレ情報8・くまが残した最期のメッセージ
・記憶を入れておくことに同意してベガパンクが観察研究を行う球体へ記憶が入る(触ると消える)
・記憶はコピーでオリジナルのものは失われない(抽出中に走馬灯のように全てを思い出すくま)
・大号泣のベガパンクがスイッチを入れる(ボニーを救ってくれたお礼、くま)
・くまの意識の喪失が始まり島中が光り輝いた
まさに感動回。
ベガパンクの研究のために記憶が抽出されます。
触ると消えるため、観察と研究が可能な以前にみた球体の状態で保持されました。
ちなみに記憶についてはオリジナルのコピーであり、抽出してもくまが記憶喪失になる訳ではありません。
記憶を取り出す時にバーソロミュー・くまは今までのことを思い出していきます。
悲劇が続いた中でも愛する人がいたり、助けてくれた人、そういった全てが走馬灯のように流れ出します。
ここで今までの人との出会い、そしてベガパンクも当然の号泣です。
なぜこんな優しい人間が自我を失ってしまわなければならないのか。
この世の間違いが集約したような瞬間ではないでしょうか。
そうして自我が失われる工程に入り、島が光り輝いていきました。
まるで奇跡と呼べるような現象に見えなくもありません。
くまが人から痛みを取る時もまた光を放っていたので、その対比と呼べるものでしょう。
くまが痛みから解放された瞬間と言えるのかもしれません。
ワンピース1102話ネタバレ情報9・10歳の誕生日おめでとう
・記憶を見たボニーがニキュルームで膝をついて涙を流す
・ボニーへの最期のメッセージは10歳の誕生日おめでとう
記憶を見たボニーが膝をついて涙しています。
あまりに悲劇の多かった父親の人生。
その中にあった一筋の光。
それこそがボニー自身であり、それを知らなかった自分についても感じることがあったのでしょう。
ずっと会いたかった父は、もういません。
通常の死とは違った形ながらもボニーの悲しみの深さも感じるところでしょう。
でも記憶という形で埋められていなかった時間の共有が出来ました。
そこには強い愛もありました。
そんなバーソロミュー・くまはボニーに対して最期のメッセージを残しました。
10歳の誕生日おめでとう。
涙ナシでは見られないバーソロミュー・くまの愛が最後の最後までボニーに注がれたのが分かるものになりました。
遂に長かった回想も終了となりました。
バーソロミュー・くまが何を考えていたのか、どういう人物だったのかも全てが判明。
文句なくバーソロミュー・くまは漫画ワンピースにおける正義の存在だったと言えるでしょう。
そして彼がいなければ、何度も麦わらの一味は崩壊に向かっていたはずです。
文句なく、バーソロミュー・くまの回想ラストは神回認定されるものではないでしょうか。
今現在に戻ると、ボニーはサターン聖に殺されそうになっています。
ボニーはボニーで本来はもっと強力な実力を持っているように思えます。
バーソロミュー・くま、悲劇の中にいた父親が、最愛の人を失いながらも自分に最大の愛情を注いでくれた事実。
ボニーが覚醒状態に入り、サターン聖に致命傷を与えるような展開もあるのか。
それともバーソロミュー・くまが機械の身体のままボニーを救いに来るのか。
エッグヘッド編のクライマックスに入っていきます。
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Source: マンガ好き.com
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