咸陽に届いたのは邯鄲から回ってきた情報でした。
キングダム754話で、ほぼ確定的に秦国の敗北を本営も感じたところ。
しかも全滅なのではないかと疑われるところ。
残る部隊は飛信隊と楽華隊の二つ。
未来を担う二つの部隊だけでも生き残ったのは不幸中の幸いではありますが、この敗北は列国に対して秦国の痛烈なダメージを感じさせるものです。
キングダム755話で邯鄲からのスパイから来た情報だけではなく、自軍である飛信隊と楽華隊からも敗北が伝えられることになるでしょう。
壁将軍については逃亡とはならず趙の北側で強制労働に回されてしまう可能性は十分ありそうです。
今この状況から赤麗をもう一度占拠するのは非常に困難でしょう。
飛信隊と楽華隊、包囲網からの離脱
趙の包囲網。
その最後の網からの脱出が王翦の援軍によって可能になりました。
史実でも生き残る軍は少数であったことが伝えられている肥下の戦い。
桓騎の死と李牧が初めて邯鄲の本営に呼び出されて守りの戦を行った戦いとして有名なものです。
今回のキングダムでの戦で逃げ帰るのは飛信隊と楽華隊だけということになります。
この情報で邯鄲からのスパイによるものだけではなく、自軍から「一体何があったのか」を明確に知ることになる咸陽です。
そして同時に絶望的な気分になるはず。
中華統一に向けた計画を全て作り直す必要が出てくることになります。
魏との同盟の意味がなくなる
今回の趙北部からの攻略戦の失敗は秦国にとって大きな痛手となります。
それでも桓騎が生き残っていれば可能性はあったでしょう。
おそらく李牧を殺せる唯一の大将軍を失ってしまった秦国。
史実でも李牧を正面から倒した武将は存在していません。
⇒李牧は史実でも最強の武将
倒し切れないから王翦は別の方法、つまり謀略によって李牧と、その時に一緒に邯鄲を防衛していた司馬尚を処理します。
要するに正面からの戦闘では勝てなかったということです。
これがキングダムでも採用されるのだとすれば、桓騎が最も李牧の命に近づいた大将軍だったという結果になる可能性はあるでしょう。
ちなみに李牧は史実ではこの戦から有名になりますが、キングダムでは歴史的には龐煖の功績だったものが全て付け替えられていて「以前から最強の武将の一人」として設定されています。
合従軍なども本当は龐煖が趙を率いていたのが分かっています。
話を戻して、キングダムで実施された秦と魏との同盟。
これは趙攻略のために結ばれたものでしたが、今回の敗戦によってその意味がなくなってしまいます。
中華統一に向けた計画を大幅に見直す必要が出てきたと言えるでしょう。
敗戦処理が最初の課題
秦国にとっての最初の課題は敗戦処理でしょう。
桓騎という強大な大将軍を失った事実は秦国に激震を走らせるものになるはずです。
そして弱体化した国からは外に出る傑物の類も出てくるもの。
つまり国力が一気に下がってしまいます。
この隙きをつくように狙ってくる国があってもおかしくありません。
特に注意すべきは楚ということになりそうです。
史実では楚がこの時に秦国を攻めた事実はありません。
次に大きな戦となるのは、再戦となる趙との戦い。
しかも次は秦国からの侵略ではなく、李牧が率いる趙軍の大攻勢によって秦国の領土が奪われるという連続した敗戦です。
この守備戦を誰が大将軍として率いて担っていくことになるのか。
そして、もし連続での敗戦ということになれば、秦国の武力が大幅に欠落してしまい「中華統一など不可能」という立場に陥れられてしまいそうです。
李牧自身が自らを最強であり、秦国では誰も自分には勝てないと言い切った、その理由が結果として出てくるものと言えるでしょう。
次に向けた動きとして飛信隊の中での変化が起こっていくものと思われます。
内部にもう一人の軍師である摩論が入り、違った意味での本能型の能力を有するオギコ、そして医療グループとしての砂鬼です。
次なる戦が翌年になっていくのか、それとも今の状況を見てどこかの国が攻め入るような展開が用意されているのか。
その点の含めてキングダム755話でどう動くのかに注目です。
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Source: マンガ好き.com
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