楓が悲しみから涙していた前回。
そして作家の言葉から「愛が憎しみと怒りに変わる」の一言。
これが語られている時の楓の表情がすでに変化の兆しを見せていました。
非常に冷酷に見える綺麗な表情です。
頭の良い女性だけに攻勢に回るとなれば徹底的にやりそうなところがあります。
ねちっこいというよりは正攻法での大打撃。
みちに対してもこれを狙っていくのではないでしょうか。
誠に対しての憎しみと怒り
岩原先生の感情論。
人間の感情って本当に興味深いのよね。
愛情が深いほどその分傷ついてもがいて時間を置いてその次に必ず来るの。
憎しみと怒りが。
-岩原先生-
(あなたがしてくれなくても56話)
すでに「戻ってきて欲しい」と血相を変えて頼みもしない誠には怒りをあらわにしました。
去り際に追ってきて欲しいと心では願ったであろう楓。
しかしそのまま誠は去っていきました。
レスから生まれた夫婦間の齟齬はすでに誠の気持ちを冷やしきってしまっています。
原因の一旦は楓にありますが、浮気をしたのは誠です。
この怒りが膨れ上がり、一挙に離婚まで発展することになるのでしょうか。
みちに対しての怒り
気になるのはみちに対しての怒りでしょう。
すでに楓はみちが不倫相手であろうと予測しています。
吉野みちなのかという問いに答えない誠。
涙した楓は「自分よりもその人をかばうのか」と言っていました。
これら全ての憎しみと怒りがみちに飛び火することはほぼ確実でしょう。
楓が本気になった時にみちはどれほどの打撃を受けることになるのか。
不倫の最終幕が必ず誰かの悲劇で終わるというのがよく分かるシナリオに進んでいきそうな予感。
陽一にもバレてしまう
仮に楓がみちの会社にまで乗り出してくる展開になると危険です。
そうなると不倫の事実が会社内に漏れ出してしまうでしょう。
結果的にみちは追い出される形になる可能性があります。
誠についても転職を予定していますが、その転職先にまで楓が情報を流せばどうなるか。
イメージを重要視する会社であれば内定を覆される状況もあるでしょう。
陽一の関係に傷が入ってきたみち。
子供の一件で完全に価値観の違いに気付いてしまったみちでした。
しかし陽一はこのみちとのすれ違いで「自分も父親になれるのか?」と一歩進んでみせる描写があります。
これで一つの救いになりそうでしたが、楓が行動を起こすとどうなるか。
会社を辞めることになれば原因について陽一は考えるはずです。
そしてすぐに誠とみちの不倫の事実を知ることになるでしょう。
そうなってしまうと陽一の中でも何かが崩れる気がしてなりません。
陽一も三島との不倫に嵌まり込む
三島から陽一は告白されていました。
それをみちとの関係修復を考えて断っています。
しかしみちが去っていく可能性。
他の男に流れたことを知ればどうでしょうか。
精神的な不安定さから即物的ながらすぐに癒やしてくれるであろう三島のところに行く可能性は十分にあります。
もし三島の告白を受け入れる形になってしまうと泥沼です。
三島としては逢瀬を重ねるごとに「みちと別れて欲しい」気持ちが芽生えるのは当然のこと。
楓の攻撃もさながら、ここでもまた一つ憎しみと怒りを生み出す結果になりそうです。
楓の動きは今後のみちと陽一、誠の間を取り巻く全てを巻き込んだ大きな渦の中心となるでしょう。
※あなたがしてくれなくても57話の内容が分かり次第改めてネタバレを含む考察を更新していきます。
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Source: マンガ好き.com
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