シャンクスが嫌いなものまで知っている人は少ないかもしれません。
食べ物では”ブルーベリー”になります。
あんなに美味しいのになぜ!? と思う方もいると思いますが、何かしらの意味があるのでしょう。
通常であれば「単なる設定」として流せる部分かもしれません。
しかしながら超重要人物ゆえに”嫌いな食べ物”に対してまで色々な考察が成されているところです。
ブルーの部分をブルとして”牛”が何か絡んでいるのではないかという説もあります。
ウシウシの実と言えばドラム王国のドルトンさんやCP0のカクが該当しますが、何か関係があるのか。
他にもブルーベリーの大量にある花言葉の中から”裏切り”を抽出して「裏切るのが嫌い」とする説もありました。
あまり気にしなくていいという意見もある中でドリーとブロギーが再登場したワンピース1076話にて宴会のテーブルに巨大なブルーベリーの姿。
わざわざシャンクスが嫌いだというブルーベリーを描いたことで”何か意味がある”と再度考え始められたところです。
描かれたブルーベリーとシャンクスの嫌いなものと明記された意味とは何なのでしょうか。
ブルーベリーと牛とミノタウロスの関係
ブルーベリーという読み方からブルーを”ブル(牛)”として読み、ベリーを悪魔の実でとする考え方もあります。
ブルとは雄の牛を表していて有名なエナジードリンクの商品名と会社名にも使われています。
要するにウシウシの実のことになりますが、今までで登場しているウシウシの実はドラム王国のドルトンとCP0のカクのみになります。
この二人が関わっている可能性もありますが、他にもインペルダウンにゾオン系の覚醒者であるとクロコダイルが説明したウシ丸出しのミノタウロスがいました。
シャンクスと関係があるとも思えませんが、ミノタウロスについては別名がアステリオスで、その意味は「星」とされています。
ワンピースは宇宙と密接に関わり合う話や言葉が多く登場します。
もしかしたら五老星のようにシャンクスの本当の名前にも”星”という意味の名前としてアステリオスが付けられているなんて可能性もあるのかもしれません。
⇒五老星の名は水・金・火・木・土の五惑星
シャンクスに関してはイコール天竜人がほぼ確定的と言われている人物でもあります。
本当の名前がフィガーランド・アステリオスであるという可能性も否定できないでしょう。
⇒シャンクス=天竜人は確定か
強引な推測ではありますが、星そのものを意味するような名前だとすれば天竜人の中でも中心的な、それこそ中央の血族であることも考えられます。
更にミノタウロスが産まれた経緯の中にはミノス王が関わっており、“海と地震を司る神”として有名なポセイドンに白い牛を願ったことから始まります。
「海と地震の神」
これも何かワンピースの世界に通じるものがあるのではないかという気がしてなりません。
自分自身の過去の部分にこういったミノタウロスの神話に基づくような一面があり、それを否定する発想があるとすれば、ブルーベリーが嫌いな意味の強引な説明が出来るのかもしれません。
ブルーベリーとテセウスの船も意味がある
ちなみに神話ではミノタウロスが幽閉されたラビュリントスに3度目の生贄として志願したテセウスが討伐に成功しています。
この迷宮は名工ダイダロスが築いたもの。
ラビュリントスの攻略法をミノス王とパーシパエーという妃の間に産まれた娘であるアリアドネーがテセウスに伝えました(ミノタウロスはパーシパエーとダイダロスが作った雌牛の模型に入って白い雄牛と繋がった際に出来た子供)。
このアリアドネーがテセウスに答えを教えたことでラビュリントスからの脱出に成功しています。
実はこのダイダロスはワンピースの世界でもすでに登場していました。
ギャグ展開のような雰囲気ではありますが、イカロス・ムッヒの親友として故人として登場しています。
ダイオウイカの魚人です。
イカロスの親友ということで神話にちなんで「太陽に近づきすぎてスルメになった」という話。
イカロスというのは神話では先程から登場しているダイダロスの息子で、アリアドネーにラビュリントスの答えを教えたことによって親子共々塔に幽閉されてしまいました。
その時に蝋で作った翼をつくり、父親が言った「海に近づくな、太陽に近づくな」という注意を無視して自由に空を飛べると過信して”太陽に近づき過ぎて”蝋が溶けて墜落死しました。
悪魔の実は海に入れません。
そして世界政府は太陽の神ニカを否定し、隠し続けました。
双方の近づくなというダイダロスが息子イカロスに放った言葉が、実にワンピースでも似たような話になっているのが分かると思います。
しかもここでは「太陽」と漢字で明記されていて、この時点では“タイヨウ”としか記載されなかったあの太陽が描かれたことで一つの話題となりました。
ワンピースの世界では太陽の神ニカを除くと太陽を漢字で示すこともありません。
よってこの僅かなエピソードにも重要な意味が込められているのではないかと推察されていたところです。
そんなダイダロスという名前がすでに登場しているワンピース。
そのダイダロスが神話ではラビュリントスを作ってミノタウロスの幽閉地となりました。
更にそのミノタウロスには毎年7人ずつの少年少女を生贄に差し出す決まりになっています。
この生贄の3度目に自ら名乗りをあげたテセウスが討伐に成功した相手。
テセウスといえば“テセウスの船”というパラドックスが有名でサスペンス系のマンガにも成っていました。
テセウスの船というパラドックスは単純に言えばパーツを交換していっても、それはテセウスの船なのかという命題を考える哲学的な話です。
船の一部のパーツを交換してもテセウスの船でしょう。
次にまた他の部品、そしてまた次も、とやっていって結果的に全てが組み替えられて新しい部品で成立したときにも”テセウスの船”と呼べるのかどうかという話です。
そうだろうという意見もあると思いますが、更に”元の部品でテセウスの船を作ったらどうなるか”というところでも疑問が出てきます。
新しく出来た元の部品から作られた船は、当然ながら以前テセウスの船であった部品で全て構成されています。
こちらもテセウスの船と呼べるのかという話。
エッグヘッド島においてはサテライトの部品は勿論のこと”人工臓器”についてもワンピース1075話で描かれたところです。
“人間のパーツが存在する”という事実。
これはまたテセウスの船を思わせるところでしょう。
「どこからどこまでがその本人と言えるのか」という話になってきます。
“脳が変わったら人間なら違うものになる”と考える人が多いかもしれません。
しかしワンピースの世界には脳すら無いヨミヨミの実の能力者であるブルックがいます。
あるのは魂だけです。
またバーソロミュー・くまに関しては記憶のみを抽出してエネルギー体に変化させています。
これもまた人間というもののパーツ化と関わってくるでしょう。
記憶を失えば、それは元の人間とは違うと言えるのかどうか。
脳か魂か肉体なのか。
非常に難しい問題が取り扱われていると感じるところです。
そんな題材になるテセウス、そしてそのテセウスが討ったのはウシの化け物であるミノタウロス。
ブルーベリーが嫌いなシャンクス。
確かに強引ながら何かしら強い繋がりがあるのかもしれないと感じるところかもしれません。
シャンクスとティーチでミノとハチノス
シャンクスはティーチと敵対関係にあるのは本編でも知られているところです。
先程のミノタウロスの名前と関わるところですが、食材として牛の第1の胃をミノと呼びます。
ミノタウロスが由来ではありませんが、名前としては似たようなものが使われています。
ミノと牛(ブル)でミノタウロスを連想することも出来るでしょう。
ワンピースの世界では食というものが一つ鍵になるような展開が多く存在しています。
⇒ルフィの「夢の果て」とは一体何か
ルフィも「肉~!!」と叫ぶのは定番です。
そんな肉の種類の中に牛の胃であるミノがあり、そしてティーチがアジトにしている場所はハチノスは牛の第2の胃の呼称でもあります。
なんとなく食としての牛との繋がりを感じてしまうところではないでしょうか。
勿論これはかなり強引であり、シャンクスとミノタウロスもしくはアステリオスあたりが絡んで来ないと意味をなさないものとも言えます。
ただゼロではないという事でなんとなくそんな肉をベースにした面白い裏設定も考えてみると面白いかもしれません。
シャンクスが嫌うブルーベリーの花言葉「裏切り」
ワンピースの世界は女性の名前がほとんど花の名前であることで知られています。
⇒ナミだけ花の名前じゃなく別名アリかは本当か
そこには花言葉が意味を持つケースもあるという説も存在しているところ。
ここでシャンクスが嫌いなブルーベリーの花言葉にも意味があり、そこに嫌悪感を抱いているという説もあります。
ブルーベリーの花言葉には色々なものがあります。
特に最後の裏切りについては西洋の花言葉ということで存在しているそうです。
基本的にはポジティブな物が多く、他にも親切や思いやりという花言葉もあります。
確かに強引ながら西洋にある花言葉の一つを取り合わせて「シャンクスは裏切りを嫌う」という解釈も可能かもしれません。
エルバフにあった巨大なブルーベリー
ワンピース1076話でわざわざシャンクスのいる席のテーブルに描かれた巨大なブルーベリー。
それがシャンクスの嫌いな物ということで”何の意味もないはずがない”と言われている描写。
このシャンクスが嫌いなブルーベリーが出たことで“このシャンクスは偽物ではないか”とまで言われています。
⇒シャンクス双子説は作画ミスの可能性アリか
赤髪海賊団が違和感もなく過ごしているのに”偽物”ということはないだろうと言えます。
但し仮にシャンクスが二人いて、さらにそのシャンクスはどちらも記憶を交換し合っているとすれば、船員たちが気付かない可能性もゼロではありません。
ただ再登場したシャンクスは左目に鉤爪の傷があり、腕も無さ気な様子。
やはりこのシャンクスが偽物というのは無理があるようにも思えます。
果たしてこの巨大なブルーベリーの描写が今後の伏線として生きてくることがあるのかどうか。
本編の進行を楽しみにしたいところです。
また新しい情報が出次第、記事を更新していきます。
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Source: マンガ好き.com
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