リエゾン–こどものこころ診療所– 2話 感想|お父さんのフォローは…??

ドラマ

 

 

初回の感想で「これは良作になるのでは?」と書いたのですが、

今回を見て、早くも暗雲が立ち込める事態となってしまいました…。

 

え?あれだけ褒めてたのに??と思われるのも無理はないですよね(苦笑)

というのも…あくまでも”私は”そう感じたって話なんですが、

悠里の父・治(岡田義徳)が「子育てを放棄した悪い父親」風に

描かれているのにモヤモヤしてしまったんです。

 

確かに、悠里(浅田芭路)の視点に立って行動する志保(松本穂香)の思いやりも、

児童相談所が動かないから万引きしてしまったんだと責める

川島(戸塚純貴)の気持ちも分かります。

周りの物事に敏感な年頃だからこそ、子供に寄り添うのって大切な心のケアだと思います。

でも、それは”子供に対して”であって、ここまでで苦悩や葛藤をたくさん抱えてきたであろう

治への配慮は足りていない気がするんですね。

 

例えば…父親を「こんなの」呼ばわりする児相もどうなの?っていうのはもちろん。

今回のように、環境が整っていないのならこっちが保護します…なんて

一方的なやり方じゃなくて、心療内科のカウンセラーとも連携しつつ、

児相と一緒に今後どうして行きたいかを考えながら

子供の成長を見守るのもまた”子育てのあり方”だと思うんです。

佐山(山崎育三郎)も医者だから、専門病院や

適切な薬を処方してくれる薬剤師を紹介だって出来たでしょうし。

それが「あなたの心の健康取り戻しませんか」と提案した人なりの

フォローの仕方でしょうし(汗)

大体、暴力的なイメージが強い「虐待」や、

まだ上手く言葉に表せない年齢なのに「一緒にいたくない」って言葉を

そっくりそのまま伝えたら、

最悪、症状が悪化して自殺してしまうのではないか?とも考えられる訳で…。

本作がいくら「児童精神科」が舞台の作品だとしても、

登場人物みんなが、子供の方に心配が集中していて、

父の症状や想いには目を向けようとしない…という描写だったのには、

どうしても違和感を覚えずにはいられませんでした。

 

1話も正直、子供中心に描いているな…とはうっすら感じていましたが、

その時は日常の何気ない動作を通して

「ああ、普段からこうやって乗り越えてきたんだろうな」という

母親の”リアル”が垣間見えたシーンがあったので、特に不自然さはなかったんですよね。

で…こう書いていて今思いついたんですけど、

本作って割と、シングルマザーとか今回の病気持ちとか、

親の状況を過酷に設定している事が多い傾向にあるんですね。

「発達障がいを持つ子供(と大人)」にスポットライトを当てる作風を今後も貫くのであれば、

そこの設定はもう少し控えめにすれば、

まだ今回のようなモヤモヤも薄れたんじゃないかな…とも思います。

(まぁ、親にも寄り添ってあげて欲しいのには変わりありませんが…。)

 

あと、もう1つ感じたのは”その後”の描写でしょうか。

発達障がいって、1度や2度病院に行って、処方してもらった薬を飲んで治って終わり!

という訳にはいかない、長年向き合わなければならないもの。

だからこそ、前回の子供と親が今どうしているのか?を、

子役のスケジュールを押さえるのも難しいなら、せめて、回想も交えながら、

和樹(栗山千明)が佐山に「そう言えば先日のあのお子さん…」「お母さんも最近は…」と

近況を伝えてみるなどの手法をとった方が、

発達障がいを取り扱った本作”ならではの”仕上がりに

なったのではないかという気もしました。

ただ…まだ2話の段階なので、今後次第ではそうなる可能性も十分に秘めてはいます。

 

子供と親の描写の匙加減が難しい作品だと思います。

患者への向き合い方への真摯さは伝わってきますし、

発達障がいを真正面から描いた作品もあまり出てこなくて貴重なだけに、

引き続き好意的に視聴するつもりではありますが…

この手の題材は、描きようによっては、かえってリアリティに欠けたりするので、

そうならないよう願いつつ、応援していきたいですね。

 

↓前回の感想はこちら↓

 

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Source: りんころのひとりごと。

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