桓騎軍と李牧軍の攻防は激化をたどり、幹部を含め負傷兵と死傷者が次々と出ている戦況。
楽華隊のところからは虎白公が直接李牧軍の救援に向かい、また飛信隊側からも対応不能な距離で趙軍を発見しています。
騎馬隊の足音も聞こえていてもはや一刻の猶予もない状況ですが、それが分かっているはずの桓騎は一切に揺るがない表情で焦りも見えません。
今までの桓騎もそうでしたが、たったの一度も焦燥感などを表情に見せたことはありませんでした。
圧倒的な自信。
それは本当に単純に「自分の強さを信じて疑わない」という類のものなのでしょうか。
もっと根深い何かがありそうな気がしてなりません。
すでに時間がない状態となりましたが、もし敗退する、または討ち取られることになっても桓騎は表情を変えない、そんな気さえしてきました。
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もはや逃げ場なしの桓騎軍
今の戦況は、仮にどんな状況になったとしても逃げ場はありません。
後ろを向いて全力で疾走する場所でもなく、森があると言っても逃げ出せるほどのものではないでしょう。
また集まりつつある大軍を前にしていることを考えれば、火兎などを利用しても絡め取られておしまいです。
要するに桓騎軍としては絶対的な死地であることを理解して挑んでいる状況になります。
史実では秦国VS趙国のこの戦は結果が確定しています。
(桓騎がどうなったのかは説が別れている)
桓騎としても李牧を討つしかないと言えますが、そもそも「討ったところで」ということもあるでしょう。
次々に現れる軍によって李牧討ちを果たしても桓騎を討つべく大軍が襲いかかります。
廉頗大将軍と蒙驁大将軍の戦いで、白亀西が討たれた時と同じように「最低でも桓騎の首は討つ」と必至の形相で追手が放たれることになるはずです。
万も残っていない中での逃げ切りはほぼ不可能。
そう考えると「すでに桓騎の死は確定している」ようにも見えます。
桓騎はなぜ飛信隊側に砂鬼を入れた
非常に気になる砂鬼の行動というものがあります。
なぜか飛信隊のもとに砂鬼一家がいて、端の方で危機的状況に陥っていました。
尾平を救ってくれるなど、もう後々味方になるのはほぼ確定的と言えるような状況になっていますが(尾平絡みは仲間になりやすい傾向アリ)、桓騎から何を命じられて飛信隊のところにいたのでしょうか。
桓騎は「先を見る目」が尋常じゃないものとなっています。
もしかしたら李牧軍と相対するのは自分たちであり、しかもそれが確実に死地となり「自分たちも死ぬ」と確信があったのかもしれません。
桓騎が言う「完全勝利」とは程遠いものではありますが、少なくとも「李牧を討ったあとでも逃げるのは容易ではない」と分かっていたのでしょう。
そうなれば砂鬼を生かすことは叶わないと踏んだ可能性はあります。
「この軍で最も生存率が高いのは?」
そう考えた時に黒羊でも影丘でも桓騎の目の前で窮地を抜けた飛信隊の存在こそが砂鬼を救える唯一の道だと考えたのかもしれません。
扈輒大将軍との戦いは飛信隊の勝利があったからこそ成立したものです。
一番飛信隊の実力を信じたのが桓騎だったとも言えるでしょう。
桓騎は元砂鬼一家であり、言ってみれば桓騎の魂そのものが宿された存在が砂鬼一家と言えます。
飛信隊の怪力三人衆も死体をいじり倒していた砂鬼一家がいたからこそ死を免れて命を助けて貰いました。
この時代とは思えないほどの圧倒的な医療技術。
桓騎が目指した場所がそこにあったのなら、この砂鬼一家と飛信隊の合流には今後大きな意味がもたらされるでしょう。
本当は仲間を救いたい一心だったということもありそうです。
誰が桓騎を討つことになるのか
史実では桓騎は討たれる説と逃亡説があります。
当然ながらキングダムはオリジナルストーリーなので、このどちらも採用されない可能性はあります。
仮に討たれるとすれば「誰に?」ということになるでしょう。
今の戦場では傅抵も負傷し、馬風慈も対応可能には見えません。
李牧も額から頭にかけて斬られていて、馬上の桓騎を討てるほどの力は残っていないでしょう。
これはカイネもまた同じです。
そこにキングダム746話でドドドドと李牧のいる戦場に騎馬隊の音が聞こえています。
虎白公の到来となります。
桓騎討ちの最有力は虎白公でしょうか。
扈輒大将軍の死から一時は命を投げ出すような戦いを行いましたが、結果的には桓騎の首を狙うべく生き恥を晒して機会を狙っています。
その絶対的な好機が今訪れようとしているところ。
相手としては不足のないように思えますが、どうしても読者からすると「虎白公に討たれるなんて」と感じてしまいます。
もちろん弱い武将ではありませんが、極端に強かった印象もないのが正直なところでしょう。
桓騎が討たれるなら、それこそ李牧級の人物でなければ納得のいかない部分があります。
逆に虎白公が現れて桓騎を狙いながらも、無念に虎白公が散るという方が納得もできます。
そう思えば思うほど「桓騎の最終的な決着は”死を見ずに終わる”」というものじゃないかとも感じます。
もう少しこの戦局は入り乱れる
今はほぼ互角の状況ながら総大将の状態を見れば李牧が劣勢に思えます。
ここに虎白公の騎馬隊が到着して、当然ながら桓騎軍は押し込まれることになるでしょう。
しかしながら、このままシンプルに桓騎が討たれるとは思えません。
また史実で言われている「趙の将軍を一人討つ」という話も今のところ「目ぼしい将軍は誰も死んでいない趙軍」となっています。
今の桓騎の前にいる武将で将軍と名の付く人物は李牧を除くと傅抵と虎白公のみとなります。
確かに飛信隊側の青歌将軍の楽彰や楽華隊側の舜水樹が討たれる可能性も十分あります。
ただ虎白公VS桓騎となるなら、まだ桓騎勝利を感じてしまうところ。
まさに無念と言うべき虎白公の死になりますが、そのくらいやってのけてこその桓騎大将軍ではないでしょうか。
しかし仮にそうだとしても桓騎も無事で済むとは思えません。
最終的に虎白公は討ち取られても、桓騎を倒す最後の一手を李牧軍にもたらしての死になりそうです。
特に今はまだ生き残っているゼノウ、そして厘玉、黒桜あたりに被害が出ることも想像に容易いところ。
仲間が皆死んでしまう中で、桓騎が何を思うのか。
そこでついに桓騎の砂鬼一家に拾われるよりも前の回想が描かれるのかもしれません。
キングダム747話も確定次第、改めて記事を更新しますので今しばらくお待ち下さい。
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Source: マンガ好き.com
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