シャンクスがワンピース第1話で「ルフィを守るために片腕を失った」という事実。
シャンクスほどの実力者がなぜ近海の王という言ってみれば雑魚に片腕を食べられてしまったのか。
そもそも近海の王が片腕を奪ったのか。
様々な説がこれまでも考察されてきましたが、最終章に入ったことで今までになかった説なども出てきています。
- ニカ化の暴走ルフィにやられた説
- ゴムゴムの実の覚醒のために生贄(供物)が必要だった説
- 覇気を完全消耗する戦いの後だった説
- 天竜人である証拠を捨てる為だった説
他にも幾つか存在していますが、主にこのあたりを確認していきます。
実際は全く違う理由であった可能性も十分あるので、斜め上をいく尾田先生の本編解説まで考察しながら楽しみましょう。
シャンクスの腕はルフィにやられた説
ルフィがニカ化したことで発生した考察となります。
ルフィはワノ国編にてカイドウとの戦いでゴムゴムの実(本当の名前はヒトヒトの実モデル幻獣種ニカ)を覚醒させることに成功しました。
太陽の神ニカ、そして解放の戦士と呼ばれる存在で戦い方はジム・キャリー主演の映画マスクによく似ていると言われていました。
尾田先生の世代でもあるので、何かしらの影響はこの映画からも受けているかもしれません。
ギア4などは怒り顔での戦いでしたが、ギア5であるニカは全く違って楽しそうな戦い。
圧倒的な力を元にカイドウを叩きのめすことに成功しました。
そんなニカ化ですが、カイドウ戦に挑むまでに至ったルフィだからこその覚醒であり、仮にゴムゴムの実を食べた直後の不安定なところで「暴走していたとすれば」という説になります。
ニカ化の暴走で腕を失った
要するに盗賊に海に落とされたルフィを助けるシャンクス。
命の危険を感じたルフィがゴムゴムの実の覚醒状態を暴走させてしまいシャンクスの腕を奪い取ったというような考えです。
これは映画REDにおいて発生したものとも言えます。
(※映画のネタバレを少し含みます)
ウタはウタウタの実の能力者で、その能力を暴走させて世界を終わらせてしまうのではないかという力を発動させました。
これをシャンクスを含めた面々で対応して勝利するという過去にないほどに赤髪海賊団が活躍する展開のものとなりました。
ウタウタの実の暴走という考えからヒトヒトの実モデル幻獣種ニカも暴走の可能性があるのではないかと考えられたところ。
可能性としてはゼロではないですが、さすがに暴走によってルフィがシャンクスの腕をちぎってしまったというのは残酷な印象を持ってしまいます。
また覚醒や暴走という言葉から、どこか「エヴァンゲリオン」を彷彿とさせる点もあり、どうもワンピースの世界観とは違っている気がしてなりません。
ニカという存在がジョイボーイと呼ばれるほど「戦闘を楽しんでいる様子」が見えるような存在です。
例え暴走して覚醒状態になったとしても、シャンクスの腕をちぎるような事が起こるのかと言えば疑問。
ニカ化を絡ませたい一つの説ではありますが、せめてあの瞬間の描写に解放のドラムなどの音が混ざっていないと成立は難しいように思えるのではないでしょうか。
ゴムゴムの実の覚醒に生贄が必要だった
ニカ化において何かしらの生贄が必要だったという考察もあります。
シャンクスの「賭けた」という言葉を拾うのであれば、この可能性はあるでしょう。
シャンクスはロジャーから預かった大事な麦わら帽子をルフィに渡しています。
この麦わら帽子もワンピースにおいて重要な一つの要素です。
そしてゴムゴムの実が重要な悪魔の実であり、それがヒトヒトの実モデル幻獣種ニカであることを知っていたとされるシャンクス。
もしかしたら太陽の神ニカを呼び覚ますために必要な工程、それこそ覚醒の手順を知っていたのかもしれません。
もしそうなら「覚醒の条件に供物(生贄)が必要だった」という可能性もあるでしょう。
これはエネルが月の壁画をみた時も巨大な麦わら帽子のようなものの上で「生贄のようなステーシーらしき姿」が描かれている点からも合致します。
(単にツキミ博士と同様にステーシーを作っているシーンというのが濃厚と言われていますが)
よってルフィを助けると同時にゴムゴムの実の覚醒の条件として近海の王に片腕をわざと渡したとも言えます。
後にルフィが解放の戦士としてニカ化することに「賭けた」という考え方です。
そして実際にワノ国でその覚醒を見届けた上で「ワンピースを獲りに行く」という世界をひっくり返す準備を整えに向かったという考察です。
覇気を完全消耗する戦いの後だった
シャンクスが悪魔の実の能力者ではないだろういうのが大方の予想になっています。
おそらく赤髪海賊団の面々は何かしらの理由があって「悪魔の実の能力者を船に置かない」というルールを決めているものだと思われます。
それ故に映画REDでも能力者となったウタについては音楽の島に置くような状態を作りました(理由はつけていましたが)。
よってシャンクスについては「海に入っても大丈夫である」のはほぼ間違いないでしょう。
そうなると後にルフィにワンパン一発で伸させれてしまうような近海の王になぜ腕を奪われてしまったのか。
これについては「覇気が使えなかったから」という説が一つあります。
物語の性質から「この時点で覇気という考えが尾田先生にはなかった」とも考えられるでしょう。
ただその直後に覇王色の覇気と思われる睨みをきかせているので「どちらとも取れる」と言えます(ガン付け一つで弱者が去るというのは昔から使われている強者を示す手法でしょう)。
その点を加味した上で後付ながら「覇気を全て使ってしまう戦いの後だった」という説です。
シャンクスが覇気すべてを失う戦い
ルフィがニカ化した後で老人化してしまって「燃料が無い」という状況が見られます。
それと同じで覇気を中心にして戦うシャンクスが全てを使い尽くした戦いがあったのではないかという説です。
シャンクスはフーシャ村で長い時間を過ごしていました。
これがゴムゴムの実に狙いを定めて政府の動きを見ていた説や、ワンピースを手に入れるために東の海での航海が必要だったという説、マキノに会いに来ていた説など多くあります。
その一つに「戦いの後の休息地」ということで最弱の海だった東の海を拠点としてシャンクスの覇気回復を待った説です。
年単位での回復が必要な戦いをした後だったという可能性です。
一体どんな戦いが行われたのか疑問に感じるところですが、世界政府の中で過去にそういったシャンクスが大元になった大きな戦いは語られていません。
仮にそんな大々的なものがあれば誰かの耳に入り、どこかで語られているところでしょう。
それが無いと考えるなら秘密裏に行われた作戦や戦闘であったと言えるのかもしれません。
もしくはイム様が消し去ったルルシアのように「消された事実」というものがあるのか。
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但し、仮にそうだとしてもシャンクスレベルの人間が「覇気がないからと言って腕を食い破られるほどの痛手を近海の王から受けるのか」という疑問が湧き上がります。
天竜人であることを隠そうとした
腕に何かしらのチップが埋め込まれている説といったものもあります。
チップではないかもしれませんが「天竜人であることを示す何か」がシャンクスの腕にあったという説です。
これを捨て去るために「腕を落とした」というもの。
確かにシャンクスが天竜人であることは、ほぼ確実だと言われてします。
⇒シャンクスは天竜人で出身はフィガーランド家
これも大人気でワンピース映画史上に多大な功績を残した映画ONE PIECE FILM REDで語られたものです。
この映画はFILMシリーズで尾田先生が自ら総合プロデューサーを務める熱の入ったものでした。
また映画として非常に特殊な方法で多くの楽曲を使いながらウタのLIVE感を全面に打ち出していました。
本編の1/3くらいはウタ(歌唱はAdo)が歌っているものでワンピースの映画では過去類を見ないものになっていました。
(2022年の紅白に「ウタ」が登場するという異例の事態にも発展しているほどです)
その映画の中でシャンクスがフィガーランド家の人物であると五老星が明言している冒頭があります。
今までも天竜人ではないかと考察されていましたが、ここで確定したと言えます。
この天竜人であることを捨てるため、それこそ世界の支配構造そのものにメスを入れる覚悟をしたことで証明となる腕を捨てたという説です。
ただ「なぜ腕に証明する何かが入っているのか」「ルフィを助けた時に腕を捨てたという、ついで感」など腑に落ちない点もあることから有力説とまではいかないのかもしれません。
これからも巻き起こる腕喪失の理由
今後もシャンクスが「なぜ第1話で近海の王に腕を持っていかれたのか」の理由は考察され続けるでしょう。
結論が出るのは最終章のもう少し先の話ではないかと予想されます。
ニカの暴走なのか、それともニカ化させるために必要な供物だったのか、はたまた覇気の使い切りのタイミングだったのか、天竜人であることを捨てる為だったのか。
尾田先生のことなので「誰も予想しなかった驚きの理由」が用意されているのではないかという気がします。
それこそ考察者が誰も当てられなかったカイドウの悪魔の実である「ウオウオの実モデル幻獣種」と同じです。
誰一人言っていなかったものとされている悪魔の実。
「完全に後付だろう」と言われながらも笑い方がそもそもウォロロロなので「伏線はばっちり」でしたという結果。
伏線魔王と呼んでも差し付けないほどの誰も想像できない伏線をシャンクスの腕にも張っているのかもしれません。
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Source: マンガ好き.com
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