遂にキングダム735話では「桓騎の怒り」が明らかになります。
召という少年時代からずっと被り物をし続けた男。
顔を焼かれ皮を剥がれたという話が出ていました。
召をやったのは領主ということで、召は見るだけで震えて過呼吸を起こしてしまっていました。
この領主を襲った桓騎。
そこで湧き上がった怒りとは何だったのでしょうか。
賊のように排他的に扱われていたものではなく国からの庇護を受けた者への怒りとなれば、国家という存在そのものへの怒りとも言えるでしょう
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領主を襲った桓騎
召が下僕時代に使えていた狂った領主。
描写では裸で子供たちを机に乗せて顔を焼き、皮膚を剥いでいました。
信じられない化け物のような人物で騎馬の衛兵を連れ立って進んでいました。
「奪われたら奪い返す」
そういった心持ちで攻めの姿勢を持つに至った可能性はあるでしょう。
「もう怖れなくていい」
最初に領主を襲った意味は召が持つ深く刻まれた恐怖の念を取り去るのが理由だったのかもしれません。
ただ領主だけに山の中で賊行為を繰り返す集まりとは違い、戦闘に特化した兵士を連れていました。
ここと戦えばまともで済むはずもない気がします。
桓騎の怒りとは
桓騎の怒りは以前から言われながらはっきりしたものは分かっていませんでした。
知っているのは砂鬼一家だけ。
単純に狂った所業で偉そうに弱き者を弄ぶことへの怒りなのか。
何となくそれでは収まらないほどのものを感じます。
桓騎がダークヒーロー的な要素を持っていたのは事実でしょう。
名ばかりの権力のもとで人を人とも思わないような所業がまかり通る。
化け物を国そのものが認め、そこに権力を与えている現実。
賊同士の争いではなく、後ろ盾を持つ領主を狙ったことで明らかになった社会構造に対する不信感が桓騎に芽生えます。
そういった国家の腐敗したシステムそのものに対しての怒りであった可能性は十分にあるでしょう。
悪である化け物に対して権力を与えて、多くの者を従わせる力を与えている国家なんてものがあるから、弱者が喰い物にされるのだという思いが生じたのか。
少なくとも小さな何かに対する怒りとは思えません。
偲央は絡んでくるのか
今桓騎と夜を共にすることがあるのは偲央の妹である衣央です。
では「姉の偲央はどこにいったのか」が気になるところでしょう。
やはり、この領主との戦いにおいて偲央が死ぬような出来事が発生したのではないかと思えてなりません。
腐った社会のシステム、そしてそのシステムとの戦いの中で少年たち全員の姉や母と呼べるような存在が無碍に扱われて死にゆく世界。
そんなものを許容して、本当にこの世界は住みよい場所になるのかという思いが発生するのかもしれません。
少なくとも桓騎は自分の身内に近いような人間をとても大切に思っています。
いわば家族のような存在。
作りたいのは家族が逃げずに過ごせる世界なのかもしれません。
悲しみこそ見せませんでしたが雷土の死に対して十万の首切りという事態を起こした桓騎です。
それこそ趙も秦もなく、国というくだらないものへのアンチテーゼと言える行動でした。
「俺の家族を奪うなら、あり得ない代償を払わせる」という強い気持ちを感じる一手。
桓騎の怒りが国そのものに対してあてられているのだとすれば、李牧との最終決戦、どういう結末を向かえるのでしょうか。
李牧に敗れたとしても、桓騎の持っていた本来の思いは残された者の中に色濃く残ることになりそうです。
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Source: マンガ好き.com
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