砂鬼の医療技術によって怪力三人衆は命を救われました。
死体を弄んだ知識と経験ということですが、実際に医療の歴史というのはそういう一面があるのは事実です。
もし倫理をぶっ壊して何でもありで実験や解剖を繰り返せば、更に医療技術は向上すると考える見方も現実にあります。
数多くの人体実験。
これが実際にどう貢献してきたのか、はっきりと分からないこともあります。
ただ桓騎も何かを目的として砂鬼一家を大きく変化させた意味があったのでしょう。
その理由はやはり桓騎を拾ったという今の砂鬼の長である衣央(イオ)の姉が絡んでいるのでしょうか。
桓騎は医療向上を求めたのか
そもそも東洋医学と西洋医学は大きく意味合いが異なります。
キングダムの世界は中国の紀元前になるので当然ながら東洋医学でのアプローチが基本でしょう。
西洋医学というのは悪い部分に直接アプローチする手法であり、東洋医学は不調を体内から内部で治療するものとなります。
手術などで悪い部分を取り除くなどは西洋医学の代表と言えるでしょう。
ちなみに西洋医学と言いながらも解剖そのものが積極的に行われて始めたのはルネサンス期なので、人類史で見れば非常に新しい手法と言えます。
東洋医学で私達の認知しているものの代表格はおそらく漢方薬でしょう。
砂鬼一家がやっている手術に近いような手法の治療方法は、まさに現代の医療に近いものと言えるのかもしれません。
桓騎がそれを見越して「何かを救うため」に死体や生きた人間の解剖を命じていたのだとしたら「救う何か」に注目するところでしょう。
まさかとは思いますが、多くの人の命を救う医療集団を作り上げようとした、なんて高尚な理由があれば驚きです。
仲間の死を許容しなかった
戦えば仲間は死にます。
それに対してショックを受けた桓騎が「人体構造を知りたい」と願った可能性はあるでしょう。
雷土が死んだ時の様子。
桓騎は表情こそ変えませんでしたが心の中では相当な痛手を負ったと言えます。
だからこその十万の斬首だったとすれば、それほどに桓騎は仲間を救いたい気持ちが強いと言えそうです。
砂鬼一家にいた頃も「なぜこいつが死ななければ」という局面が何度もあったのかもしれません。
おそらくは桓騎を拾った衣央(イオ)の姉の死が関わっていると考えていいでしょう。
少なくとも桓騎が最初から「拷問を軸に考えて一家を作った」とは思えません。
そこにあったのは「仲間を救う」などの強い思いだったのかもしれません。
もしかしたら人体を知ることで「イオの姉」を生き返らせる方法がないかを探った可能性もありそうです。
それこそ史実で秦の始皇帝が望んだ不老不死についての研究なども桓騎の思考の中にあるのでしょうか。
蘇生や不老不死。
「死と老いとの戦い」というのは人間史においてもずっと研究されてきた一つの大きな題材と言えます。
桓騎は籠城をしない
砂鬼の長である衣央から桓騎の話を聞くことになる信と那貴。
そして実際に桓騎が今どこにいるのか。
蒙恬が言った他力本願は赤麗に桓騎軍が入り、さらに宜安か赤麗に桓騎が生きて入城。
更に本営に今の現状が届いて援軍が来るのを待つというものでした。
しかし桓騎がまさか助けを待ったままで動かずにいるとは思えません。
ある程度の軍を手にしたら、そのまま別の策を使って更に李牧を翻弄することになりそうです。
但し、ここからは李牧にとっても想定外といえるような事態に巻き込まれていくでしょう。
それこそ砂鬼がキングダム733話で語る内容が大きく影響する事態が発生するものと思われます。
残忍で非情に見えた桓騎の本当の姿。
それがどういうものだったのか。
信や那貴、そして他の面々もそれを知ることになり、最後は涙で別れるような展開となるのか。
まだまだ宜安攻略戦は目が離せません。
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Source: マンガ好き.com
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