四面楚歌の森の中にある飛信隊。
そこにキングダム727話で現れたのは桓騎軍の氾善でした。
氾善と言えば桓騎軍が平陽城を落としている最中に現れた井闌車を作った男です。
その井闌車の名前は紅春。
呉鳳明の出した井闌車を見て頭の中に見えたという発明家の氾善。
この井闌車は六代目で六代紅春と言います。
それを使うってことは城攻めになるのか、でもあんなものは井闌車とは言えないものでしょう。
平陽では役に立たない代物だった
キングダム65巻で平陽の城攻めが載っているので改めて見てほしいです。
どう考えても話にならない代物でした。
氾善は「歩く芸術」と桓騎に対して自信満々に言っていました。
しかし現実にはフラついていて転びそうなもの。
でもこの時、桓騎は後ろ姿で笑っている様子ではありませんでした。
何か桓騎なりに感じるものがあったということでしょうか。
城攻め以外の使い道を感じ取っていたのかもしれません。
ただ一体何に使えるのか、全然想像出来ません。
あるのは少し上から全体像を見渡せるくらいでしょうか。
本当に城攻めを行うのか
六代紅春はあくまでも井闌車です。
井闌車といえば城攻めでしょう。
世界各国で様々な城の考え方がありますが、古代中国においてはまずもって高い壁が基本となっています。
それを超えるかどうか。
六代紅春では平陽城の壁に届かず、弓兵が周囲に集まってしまっていたのを思い出します。
これが使える城があるのかどうか。
でも平陽の戦によってさらに改良を重ねた可能性はあるでしょう。
それによって使えるものになっていた場合、城攻めの一手は有効に働くのかもしれません。
無理がありそうですが、ゼロではないってことで氾善の成長をみたいところ
宜安の城攻めを行う可能性
李牧が連れてきた軍勢。
北の軍のほぼ全てと言えるほどの軍力でした。
この軍力は趙内の全軍に近いレベルであるのは言うまでもありません。
それは後に起こる秦国と楚国の最後の戦、そこに向かった最終戦の秦国軍が全軍で六十万だったことを考えると分かります。
この時点で三十万規模の軍はどう考えても国内のほぼ全ての軍に近い数字だったに違いありません。
(楚との最終戦は列国が滅んだ状態です)
ということは、現在宜安については守備兵がまともにいないと考えていいでしょう。
桓騎がもし森を抜けて逃亡し、逃げるのではなく宜安攻めを実施したらどうなるか。
そこで改良された井闌車として氾善の六代紅春が役立つ展開。
使うのは飛信隊、指示は河了貂のもと。
「無くはない」と言えるかもしれません。
怪しげな道具をもとに河了貂が何か策を繰り出してくれる可能性にかけたいところ。
桓騎の指示は六代紅春を使って宜安城を攻めろみたいなものかもしれません。
趙軍も逃亡ルートは締めているでしょうが、まさかさらに宜安城に向かって攻めるルートは無警戒のはずです。
逃亡のまま大敗を喫する
李牧はこの局面を秦国の実質的な敗北と捉えていました。
桓騎も明日死ぬかという戦況でもはや攻勢に出ることはないと。
でもそれって油断です。
物事が失敗するときには大抵の場合、油断や慢心があるもの。
李牧はそうやって王騎戦の話を自分でも言っていました。
もう秦国に逆転の機会は無いと李牧が本当に考えているのなら、状況がどうなるか分かりません。
そもそもどうやって氾善が飛信隊のいる森に来たのか。
桓騎が抜け出したのは右側でした、でも飛信隊は左側。真逆です。
それが桓騎の指示だったからと考えるのが妥当でしょう。
左右からせめて、城に向かって李牧の裏をかいて城を奪い去る。
さすがにこのまま史実で言われる「桓騎の逃亡」が描かえるというのも何となく違和感があるものです。
そもそも史実では桓騎は宜安までは攻略して占領しています。そこで将軍を一人討ちました。
そして隣の肥下の戦いで桓騎は敗北することになっているので、城をせめて落とすという可能性は史実的にはあるとも言えそうです。
果たしてどんな策を桓騎は考えているのか。
そして桓騎軍の発明家である氾善の道具を使って飛信隊が何をするのか。
キングダム728話は面白さも含めて注目の一話になるかもしれません。
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Source: マンガ好き.com
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