どう考えても勝ち目の無い戦いが始まりました。
三十一万で士気最高潮の兵力を中華でも知略最強と呼べる李牧が指揮しての趙軍。
キングダム715話で崩壊の兆しが見えています。
ここに楔を打ち込めるとすれば異質な戦をする桓騎か、武神龐煖すらも討ち取った信。
この二人を置いて他にいないでしょう。
まずは落ち着いて立て直しを行なう必要がありそうです。
知将の出る幕は一先ず無い
今の状況は李牧の罠にすっぽりと嵌まり込んだ状況になります。
この軍が李牧の指揮で無ければ、まだ知将の出る幕もあったでしょう。
しかしながら中華全土で見ても最高峰の頭脳を持つ李牧が相手。
太刀打ち出来るのは史実で見ても王翦のみと言えるでしょう。
その王翦ですら今回は李牧の策を読み切れていませんでした。
鄴でも王翦が圧勝した訳ではなく、悼襄王の呼び出しという本来あってはならない最終局面で愚王が動いたからこその李牧敗北です。
今、宜安において兵力差に士気の差、そして知略の差がある中で知将の出番はほぼ無いと言えるでしょう。
よって蒙恬や河了貂、そして摩論あたりが現状を打破する動きをするとは考えにくい状況です。
信が本能型の動きを見せる
函谷関でも、朱海平原でも、信の本能型の能力は光るものがありました。
また更に際立って本能型の力を伸ばしているであろう信。
岳白公との戦いでは戦略は王賁が考えたようなものです。
ここで信が改めて本能型として一瞬でも麃公大将軍を超えるような戦いを見せることが出来れば、李牧の想定を超えるかもしれません。
本能型の極みに立っていた麃公。
李牧すらも驚いた存在であり、あの流動を見切った人物でもあります。
その麃公が認めた信の強さ。
麃公並であれば、すでに李牧は麃公を見たので意味がありません。
それを超える信。
常時という訳には行きませんが、この一時、すでに秦国軍が崩壊しそうな今この時だからこそ信の驚異的な力が趙軍の勢いを殺すのかもしれません。
開始から危機に見舞われた桓騎連合軍にとって、大きな一打を信が与える可能性は高いと言えます。
この場で打てる桓騎の策
桓騎はこれまで誰も想定していないような戦いで勝利を収めてきました。
しかしながら今は平地戦の中で襲い掛かる倍以上の兵力を前にしています。
また李牧という強大な敵と真っ向から戦ったことはありません。
慶舎は本能型の人間で罠を張って待つタイプでした。
紀彗は情に熱く、桓騎からすれば扱いやすい武将だったと言えるでしょう。
扈輒は冷酷な一面を持ちながらも大勢力であるという油断があったはず。
今の李牧にはそういったものが無いと考えると桓騎に取っての天敵と呼べる存在かもしれません。
少なくとも始まってしまった平地戦で使える戦術は多くないはずです。
全く想像が出来ない李牧VS桓騎の戦。
果たしてどんな始まりになっていくのでしょうか。
今のままだと、そのまま壊滅まで追い込まれる可能性すらあります。
信が楔を打ち込み、そこから桓騎が大胆な戦略に出て李牧を翻弄することがあるのかどうか。
史実では桓騎の敗北が決まっていますが、それがどういった形での敗北になるのかはオリジナルな展開。
最終的に桓騎が負けるとしても、この場であっさり負けることは無いはずです。
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Source: マンガ好き.com
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