秦国軍は当初の予定から大幅に軍力を引き下げた形で宜安に向かいます。
当初は王翦軍と桓騎軍、そこに二十万を超える北東軍での進軍予定でした。
この大戦略が大きく減少規模となって結果的に十四万という軍勢での進行になるとキングダム711話で確定。
本来の規模から考えると四十万規模だったものが十四万まで引き下がる半減以下のもの。
撤退を考えてもおかしくありませんが、そうしても北の防御が固まるだけだと判断。
相手軍も十万ほどであろうと判断しての突撃です。
李牧が準備万端で待ち構えていることを知るのはこの後でしょう。
宜安に向かう途中に李牧の罠
李牧としては後続として王翦軍が回復して向かう前に桓騎軍を撃ち落とす必要があると考えているはず。
もう一つ、撤退させてはいけないと考えているでしょう。
李牧としても六大将軍の一人で通常の戦略が通用しない存在である桓騎は討つべきと策を練っているはずです。
王翦軍もそこまですぐに回復することはないはず。
また狼孟ではジ・アガとカン・サロが防いでいる限り再度北東軍が攻めてくることはありません。
ここも牽制の形になるでしょう。
後は入り込んだ桓騎軍が「李牧は十分に準備していたのだ」と判断して撤退しないこと。
これも李牧にとっては重要なものであると感じます。
(もしそれが分かっても桓騎は攻め抜くかもしれませんが)
宜安に向かっている秦国連合軍ですが、城への到着前に李牧は仕掛けてくるものと考えていいでしょう。
丘を使った平地戦に李牧は挑む
宜安に向かっている秦国連合軍。
しかし単なる攻城戦とはならないはずです。
さすがに李牧が準備していても十万規模で攻城戦を仕掛けられてしまえばそう難しくもなく宜安は落ちるでしょう。
となれば十四万の連合軍を更に削っておく必要があります。
李牧が最初に宜安に向かった時に見た風景は城ではありません。
ところどころに丘がある平地でした。
それはこのキングダム702話を見れば分かるところです。
この地形を見た上で「悪くない」と言っています。
李牧が仕掛けるのは守城戦ではなく平地であるのが分かります。
ただ単純に布陣して平地戦ではないのは確実。
丘上など先に要所を抑えた上で罠を仕掛けて徐々に秦国連合軍の数を削る策に出てくるものと思われます。
その上で退路を断つ戦略ではないでしょうか。
李牧VS桓騎は初の戦い
桓騎のことを黒羊で見ていた李牧です。
しかし実際に大将同士としてぶつかるのはこの宜安が初めてとなります。
すでに桓騎に対してキングダム45巻にて「弱点を知った」と言っていた李牧。
それでも桓騎は李牧の想像の上を行く戦いを見せるのではないかと予想。
史実で見ると宜安については桓騎が勝利して終了しています。
宜安で削られる戦力
史実では確かに宜安までは桓騎の勝利となります。
ここで将軍が一人討たれるのも事実。
ただこの宜安で桓騎軍が勝利するってところまで全て読みきった李牧の策になる可能性も十分にあります。
この戦で王翦を含め秦国軍は趙への攻略戦を見直すことになります。
趙より先に韓を滅ぼす秦国
騰が韓を滅亡させる
そして趙の滅亡となる年は魏と結んでいる三年という同盟よりも後の話。
よって秦国軍は魏との同盟を含め、今やっている趙の攻略戦で大敗退と呼んでいい敗北を喫することになります。
中華統一の道が李牧によって一時的に阻まれることになる秦国。
この李牧の強さは尋常ではなく、もし趙の王が幽繆王のような暗愚でなければ中華の歴史は大きく変わっていたことでしょう。
李牧猛攻と言える戦局を作り出す、最初の一手。
キングダム712話でその開始の一幕が描かれることになります。
その李牧の掌の中で飛信隊の信、そして蒙恬や桓騎はどう動いて想定を覆していくのか。
※ヤングジャンプにて712話を確認次第、ネタバレを含む考察記事を更新します。次号の連載をお見逃し無く!
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Source: マンガ好き.com
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