キングダム697話のネタバレ含む考察になります。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
咸陽にも邯鄲にも桓騎が行なった大虐殺の報が届きました。
そして李斯は「中華統一が困難になった」と桓騎なんて人物を六大将軍にした罪の重さを責めています。
しかしそんな話をしている場合ではありません。
そして王都の軍であり昌平君の直轄である黒騎兵団の軍勢も引き連れて万単位で桓騎の元に向かった嬴政。
その数は桓騎軍を崩壊、崩落、全て壊滅できるほどのものとなっています。
王自らが桓騎軍を抹殺に向かったということでしょうか。
それではキングダム697話を考察していきます。
最後に裏切る人物
昌平君は秦国を出て楚へ
大虐殺の報せが咸陽と邯鄲に入る
邯鄲と咸陽に桓騎が行なった大虐殺の報せが入っています。
邯鄲では民が泣き叫び、新たな恨みが発生したことがよくわかります。
咸陽でも鳥が伝える伝令を読み、伝者が腰を抜かしています。
すぐに王の元へ報告が為されます。
捕虜の虐殺。
嬴政はその数を聞きます。
「全て殺した」
史実どおりの展開で桓騎は扈輒軍の捕虜全ての首を刎ねて殺し、焼いてしまいました。
これで捕虜とした数万が桓騎大将軍のもとで全て殺されてしまった事実を秦国の大本営も知るところ。
当然ながらこの行為は中華を揺るがし、秦国に対しての印象を非常に悪いものにしてしまいます。
政の暗殺計画が持ち上がる
政の暗殺計画と燕の滅亡
李斯が王である政を責める
この事実を知って顔を伏せて座り込む嬴政。
白起の行なった四十万の捕虜の生き埋めによって嬴政は人質となっていた趙での生活が深淵の中に落ち込むほどの暗さとなっていました。
結果的に心が壊れるにまで至った嬴政です。
その恨みの深さが分かるからこその事態の把握と言えます。
言ってみれば嬴政が最も避けたかった事態です。
ここでは李斯が桓騎なんて人物を六大将軍にした事への咎を嬴政にぶつけています。
この大虐殺によって中華統一は非常に難しいものになりました。
ただでさえ亡国となる民は攻めて来た人を信用したりしません。
それが更に捕虜すら万単位で殺してしまうような国が責めてきたのだとなれば、その国に対して協力的になるはずもないでしょう。
安易な吸収も不可能になり、ここでの対応を見誤れば相手を倒せるだけの軍事力を持っていても統一は為し得ないと李斯は分かっています。
李斯は諸子百家を代表する法家の一人です。
韓非子が法家では最も有名で後に嬴政との謁見もある人物。
この人物の才能を恐れて李斯との闘争(というか騙しうちの毒殺)を行うことになります。
何にしても法というものに対しての理解が深過ぎる次元にあるのが李斯です。
しかし嬴政は今更過去を悔いても仕方がないと嬴政は昌平君の兵団の数を把握して今後の動きを考えます。
将軍の役割を叫ぶ河了貂
飛信隊の元に当然ながら桓騎の行なった暴挙の報告は入っています。
怒りに溢れる信は桓騎の元に向かって殺された数だけ桓騎軍を殺しにいくと豪語。
しかし河了貂がそれを止めます。
すでに信は将軍であり、黒羊の時とは意味が違います。
将軍VS将軍となれば、それこそ内戦の始まり。
河了貂はもし本気ならこの場で将軍をやめろと叫びました。
それほどに重い役割が将軍にはあるのです。
河了貂は今この軍がすべき事は桓騎の報告を受けて動き出すであろう趙に対しての楔の役割。
言ってみれば前線を押し返されないための軍力としての役割になります。
あまりに知的で感情面が死んでいるような策に聞こえますが、河了貂も涙しています。
許せる行為でないのは同じ。
それでも今飛信隊が動いてはいけないと河了貂は心を鬼にして信に伝えていたのです。
秦王・嬴政が桓騎軍の元に現れる
九日後になって、桓騎軍の元にとんでもない人物が現れます。
報告を放心している摩論が受けました。
それは昌平君の兵団を連れて現れた嬴政本人です。
基本的にこの時代は自国の王に会うなんてことそのものが珍しく、見ることもなく人生が終わるのが基本です。
分かりやすい感覚としては神様に近いと言えます。
日本人的な言い方をすればテレビなどの映像媒体が無いものとして天皇陛下に会ったり見たりするくらい珍しいことだと思えばいいでしょうか。
その数は万単位であり、桓騎軍を全て壊滅に追いやれるほどの軍勢を率いていました。
やってはいけない暴虐な態度をとった六大将軍の桓騎を亡ぼすために向かって来たと言えるほどの軍勢。
この最前線に現れた嬴政が何を伝えることになるのか。
キングダム697話がここで終了し、698話で桓騎の進退が決定付けられます。
桓騎は翌年も戦って侵攻する
李牧に殺されるまで桓騎の勝利続く
桓騎の進退は普通であれば処刑ですが、史実ではそうなりません。
嬴政との対話で桓騎の本質を見破ることになり、翌年の戦までの一年の処遇が決定されるものと思われます。
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Source: マンガ好き.com
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