血の轍108話のネタバレ含む考察です。
※本編ネタバレを含みますのでご注意下さい。
「あっそう」
その一言が静一に向けられたママの最後の一言です。
引き剥がされて最終的な審判。
付添人や父親の発言などが為されて、最終的な結論。
「教護院行き」
父親と共にやり直すことを念頭になりますが、静一本人はすでに虚無。
何も考えられない全てを失った状況です。
それでは血の轍108話を考察していきます。
ママ「もう帰っていいですかぁ?」
ママの首を締めた静一。
「あっそう」だけの一言で終わらせたママ。
もう静一に何も感じておらず関心がないことを示しています。
引き剥がされた静一。
ママは少しだけケホっと咳をして、次は「もう帰っていいですかぁ?」と静一を見ることもなく去っていきました。
もうママはママではなく、一人の女として生きていくのでしょう。
この言葉に全てが詰まっているように感じられます。
全てを捧げていた静一の今後。
それこそ虚無と言えるものです。
すでに冷静さを取り戻した静一ですが、見えているものが定まらず精神は逸脱した状態になってしまいました。
審判が再開される
審判の再会。
もう静一は冷静な雰囲気で受け答えもまともです。
付添人や父親の話。
父親は離婚してでも一生かけて静一の面倒を見ると発言していました。
どれも何となく流れていく言葉のように静一にはしっかりとした内容で聞き取れていません。
それぞれの顔も歪んでいて陽炎を見ているような様子。
見た目には正常に見えても精神は異常の上に今置かれている状況もわかっていないでしょう。
最後に「何か言いたいことはありますか?」の一言にも明確に「ありません」と答えた静一です。
教護院への送致が決まる
そして審判の結果。
教護院への送致が決まりました。
この時、静一の目には室内に誰もおらず全てが消えてしまったような感覚になっています。
「はい」
そう答える自分すらも消え去る状態。
今まで生きてきた全てが無に帰する感覚を静一が得たのは間違いありません。
ちなみに教護院というのは昔の呼び名で今では「児童自立支援施設」と呼び名を変えています。
不良行為をするおそれのある者が向かう場所と言えば分かりやすいでしょう。
少年院とは少し違っています。
今後はこの教護院での生活が描かれるのか、それとも幾年か経った状態で出所後を描く展開になるのでしょうか。
ママとの決別することになった静一が心の成長を強制される展開となりそうな予感。
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Source: マンガ好き.com
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