ブルーピリオド14話のネタバレを掲載しています。14話では、八虎が大葉から「自分勝手力が足りない」と言われてしまう。試験まで残り3日だが、八虎は絵を描くのが怖くなってしまっていた。ブルーピリオド14話の内容を知りたい方はご覧ください。
ブルーピリオド14話のネタバレ
「自分勝手力」
ついに残り1週間。大葉が自宅で「岡田さえは女子美が本命」「画面の詰め方は甘いけど、今のまま頑張れば大丈夫かしら」「石井琢朗はムサ・造形・藝大志望」「石井は絵ウンヌン以前にメンタルが心配だわね」「桜庭華子、うん、藝大1本ね」「今年は」と生徒たちの状況を分析していた。
さらに、「桑名、桑名は技術面では申し分ない、ムラもないしね」「ただ、自分で自分をがんじがらめにしないといいけど」「明るい子ほどそういうとこ上手く出せないからね〜」「それに橋田、タマ・藝志望ね」「知識や理屈が先行してる典型的なタイプなのよね」「発想はいいけど絵力が弱」「矢口八虎、藝大1本」「視点の面白い絵で雰囲気もいいし努力できる」「本当に恐ろしい程伸びてきてるわ」「つい応援したくなる不思議な子だわ」「ただ、ただ矢口には一つだけ大きな欠点がある」「合格者が必ず持っていて、現役生が一発逆転できる力」「生き方そのものが変わる力」「それは」と分析を続けていく。
八虎が純田たちに腕にできた蕁麻疹を見せながら「まー、ゆうて痒いだけだし」「予備校で摂食障害で倒れた人もいたらしいしそれに比べれば」と特に気にしていなかった。
八虎が「今日は卒業前の最後の登校日」「ロッカーの中身持って帰んなきゃいけないんだけど」とロッカーを開けるが中身は空っぽで、海野から「生活感0だな」とツッコまれる。白井が「ねー、海野大阪芸大受かったんだってー」と伝えると、八虎は「えっ、マジで」「おめでとー、すげー」と喜んでいた。
そこに担任が現れ「海野ぉ〜、まだ受験終わってないやつもいるんだぞー」と言うと、海野は「後で美術室の片づけあるからな」と去っていった。担任が「ど？」「上手くいってんの？お絵かき受験勉強」と嫌な聞き方をすると、八虎は「それなりっすかねー」と作り笑いで返す。担任が「な〜んだよソレ〜」「やめてくれよお？やっぱ普通大行けばよかったーとか言うの」「マジで大変なんだぞ〜？浪人すんのって」と言うと、八虎は「先生がずっと教えてくれたらいいんですけどー」と空気を読んだ返答をしていった。
歌島が「八虎ってさー、なんで後藤と話すときんな空気読むの？」と聞くと、八虎は「まー、話通じねーやつに意見言ってもしょうがないっしょ、傷つきたくないし」「どうせもうすぐ卒業だしねー」と答える。
八虎が「つーか歌島、私立ってそろそろ発表じゃなかったっけ？」と聞くと、歌島は「明日、発表」と気が重そうだった。
歌島が「つ、つーか俺、恋ちゃんの進路知らないんだけど」「指のないおじさんとこにいくの？」と言うと、恋ちゃんは「そのうち言うさ」と含みのある言い方をしていき、八虎は「あれ？俺なんか忘れてるような」と考えていた。
予備校にて大葉が「さ、て、と」「残り1週間を切ったわ」「受験生は当日まで変わる」「というわけで今日も課題頑張ろうねー」と告げていく。
八虎が「なんか今日少なくない？」と気づくと、「私大の発表じゃん？」と言われ、「国立の試験は大学受験の中で一番日程が遅い」「つまり、藝大の試験を受けるまでにアトがある人とない人がわかれる」「気にしてもしょーがないんだけど残り1週間」「枚数にして残り14枚」「この1週間をどう過ごすかで多分結果が大きく変わる」「なんだってやってやるわ」「勉強の基本は苦手を克服すること」「今の俺の課題はなんだ？」「技術はもちろんだけど、課題の対応力にムラがあることかな」「もっと課題や出題者の意図を汲んで」と改めて気合いを入れていくと、大葉が「矢口、面接しましょっか」と声をかけてきた。
大葉が「単刀直入に言うわ、矢口の今の課題は対応力よ」と伝えると、八虎は「やっぱり上手く対応できてないってことスよね？」と返し、大葉が「まあそういうことかしら」「ちなみに矢口どう考えて描いてる？」と問う。八虎が「と、出題者はどう考えてるのかなーとか？」「あと、苦手な部分をどう克服しようか、とか」と答えると、大葉は「矢口はマジメねー」「でも、マジメさに価値があるのは義務教育までよ」「あっ、真剣なのはいいことよ」「でも、苦手を克服するのはテストの点の取り方ね」「それにマジメさ、イイ子でいることを評価してくれるのはそうだと楽な先生と親だけでしょ？」「それともう一つ、空気が読める、これは矢口の武器でもあるから「悪いこと」というより「悪いクセ」と言った方がいいかな」「ああそうか、「対応力」って言い方より適切なのがあるわ」「矢口、矢口に足りてないのは「自分勝手力」よ」と告げる。
八虎が「いや、なんすかその力」「いや、俺そーとー勝手ですけど」と返すと、大葉は「そう？」と言う。八虎が「だって美大も俺のわがままで」「てか、「対応力」と「自分勝手力」って意味逆じゃないすか？」と聞くと、大葉は「同じ同じ」「けどまあそーねえ、他の言い方するなら楽しんじゃう力？」と伝えつつ、「矢口は技術をあげたり課題の意図を汲むことは得意でしょ？」「矢口、ここを乗り越えないと合格はムリかもよ」と考えていた。
面談を終えた八虎が「自分勝手力と楽しんじゃう力」「わかんなくもないけど、でもこの受験（状況）を楽しめるやつって相当メンタル強くね？」「戦いの中で強くなる主人公かよ」「てか、うわ、目つきワル」「そういや人間って感情によって表情が変わるんじゃなくて、表情を変えると感情が変わるって話聞いたことあるんだよな」と考えながら満面の笑みで作品に取り組んでいた。
橋田が「どしたん八虎？ゴキゲンやな〜」と声をかけると、八虎が「橋田こそ機嫌よさそうじゃん」と返し、橋田は「受かったで、タマビ」と伝えていく。
橋田が「ゆうてもフツーに予備校は来るけどな」「藝大の試験っちゅー一番の楽しみも待ってるしなあ」「日本中の受験生の絵見れるやん」と言うと、八虎は「相変わらずブレねーな」と言う。
八虎が「楽しむ力、自分勝手力」「自分勝手に課題文は鳥だけど花を描いてみるか」と作品を完成させると、大葉は「ウーン、これは課題ムシだよ、矢口」と評する。
八虎が「ですよね、途中から違うなって思ってました」と言うと、大葉は「こういう失敗もアリだけどねー」と伝える。
八虎が「課題に対応、自分勝手に楽しむ」「空気を読まないようにして」「不真面目に、不真面目に？」「残り8枚」「えーっと、箱だから箱から連想できるのは」「残り6枚」「黄色い花が一番明度が高いから中心に」「残り6枚」「「矢口は真面目だね」」「知ってるよ」「世の中は自信マンマンで楽しんでるヤツの方が魅力的に見えるのも知ってる」「だから、俺もずっと自信のある風に振る舞ってきた」「でも、絵の怖いとこはそれが全部バレるとこ」「楽しまなきゃ、本気で楽しまなきゃ意味がな」と苦悩していた。
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絵を描くのが、怖いんだよ
翌朝8時。美術室に飛び込んできた八虎に佐伯が「あら？矢口さんどうされました？」「今日は予備校では？」と尋ねると、八虎は「いや、こないだ掃除サボっちゃったんで」と答える。佐伯が「3日後ですか、1次試験」「緊張してますか？」と聞くと、八虎は「でももう楽しむしかないっスね」と返す。
佐伯が「ふふ、確かにそうですね」「矢口さんが2年生のとき持ってきたスケッチブックはよかったですよね、楽しい感じがビンビン伝わって」「懐かしいですね」と伝えると、八虎は「あー、そっか」「「楽しむ」って初心者でもできることじゃん」と思い知らされていた。
残り5枚。残り4枚。八虎が予備校を出ると恋ちゃんから声をかけられる。
八虎が「びっ、えっ、なんでいんの恋ちゃん」と驚くと、恋ちゃんは「説明会があったんだよ、ここら辺で」「飯でも食わねーか？八虎」と飯に誘う。が、八虎の雰囲気を察して「わり、試験前だったか」と言うと、八虎は「矢口に足りてないのは自分勝手さ」という言葉を思い出し飯に行くことにした。
恋ちゃんが「受験大変そうだな」と言うと、八虎は「まーね」「でももうやるしかないみたいな感じあるよ」と返し、恋ちゃんも「そうか、そうだよな」と納得していた。八虎が「そーいやさっき説明会って言ってたけど、もしかして就職先決まった？」と聞くと、恋ちゃんは「いや、俺な、パティシエ専門学校に入ることにした」と伝える。
八虎が「待って、聞いてないんだけど」とむせると、恋ちゃんは「諦めてたからな」と涙を流してしまう。
それを見た八虎が「ちょっ、泣いてんの恋ちゃん？マジ？」「えー、泣くところか？むしろ良いことじゃん」「つーか、泣きたいのは俺の方」「ん？え？何オレ、恋ちゃんが泣いてんのに自分のことばっか」と自分のやばさに気づくと、恋ちゃんが「俺は金も頭もねえし、俺が菓子作りって笑えるだろ」「でも八虎がよ、じっ、自分のやりたいこと選んでて俺もやってみたいと思っちまったんだよなあっ」と本音を吐露し、八虎は「あ、そうか、俺たちまだ高校生じゃん」「何もできなくて当然で、困ったら途方にくれて当然なんだ」「だから恋ちゃんは一歩踏み出せた自分に感動してすごい」と感銘を受けていた。
恋ちゃんが「わり」「結局、昼はバイトして夜間のあるとこに行くことにしたんだ」「言うのが遅くなって悪かったな」「でもかっこいいよ、お前ホント」「マジでみんな応援してる」「お前ならだいじょう」と伝えていこうとすると、八虎は「おめでとう、恋ちゃん」「でも俺、カッコよくないよ、ほんと、ほんとにダメなんだわ」「俺今さ、絵を描くのが怖いんだよ」と本音を打ち明けていった。
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Source: サブかる
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