「どんな事も、積み重ねですよ」
丹羽(小泉孝太郎)のこの言葉が、
連続ドラマにおいて最も大事なのは何かを示しているような気がしました。
正確には…俺らの代も甲子園に行けてたらな〜と言うOBに対して、
君たちがいたからここまで来れたんだと励ます際に出た言葉ではあるんですけどね。
でも本作って、駆け抜ける日々を表す演出や、
冒頭でほぼ必ずと言って良いほど用意されている試合シーンなどで
“部員たちの成長・変化”を描いているように見えて、
実際は南雲(鈴木亮平)を始めとした
野球と特段関係のない大人たちの問題に時間をかけ過ぎていて
イマイチ伝わりにくいから、上記の感想が出たんだと思います。
練習風景や部員自身が成長を実感するシーンを通して
積み重ねの描写がきちんとなされていたら、
部員たちが調子に乗り出すようになったくだりも、
ついにその段階に来たのね…って思えたでしょうし。
部員1人ずつ挿入される回想にも、ここまで変われたんだと感慨深くなったでしょうに。
何度だって言いますけど、南雲の無免許、元旦那とのいざこざ、
犬塚(小日向文世)の目の病気…本当に蛇足でしかなくて。
弱小チームが時に壁にぶち当たりながらも
のし上がっていく”人間ドラマ”を堪能したかったですし、
日曜劇場で放送するなら、ストレートに胸熱展開で魅せたって
視聴者からの根強い支持は得られたはずなんです。
↑何だか総括っぽくなってますがw あとは最終回にとっておく事にしましょう…
今回の内容自体は、大会に参加中という事もあって野球に専念するシーンが増えた上に、
ベスト8〜準決勝開始前で時間軸が短く設定されていたお陰で
それが多めに見られたのは良かったですけど、
本作は騒動を盛り込むのがどうもお好きみたいで(苦笑)
3年前には夢にも見ていなかった強豪校との勝負が控えていて
ただでさえ全体に緊張感が走ると言うのに、
ここに来て山住(黒木華)が急病って、おいおい………って感じでしたね。
まぁ、病院に行かず隠そうとしていた時点で
分かりやすくフラグを出してるな〜とは思いましたけどね。
彼女の容体次第では、また試合に集中させてもらえなくなりそうで、
もう野球以外の事で引っ張るのは無免許だけで勘弁して…という気持ちに既になってます。
この作りなら、別に野球を取り扱ったドラマじゃなくたって、ねぇ…(笑)
↓前回の感想はこちら↓
Source: りんころのひとりごと。
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