扉絵で登場したMADSのメンバーである一人の女性が現CP0のステューシーであり、そのステューシーはエッグヘッド島編でMADSでのクローン人間成功例・第1号だったことが判明しました。
これでMADSの主軸となる構成員はベガパンクとステューシーとクイーンとジャッジとシーザーの5人であることが分かっています。
ちなみにステューシーの元となったのはロックス海賊団の一員であるミス・バッキンガム・ステューシーです。
MADSという組織そのものが言及されたのはカイドウの大看板であるクイーンが所属していたことを明かした時でした。
MADSとはどういう組織で何が目的だったのか。
目的は兵器作りとされていましたが、MADSの構成員はそれぞれが好きなことを研究していることが扉絵で明らかになりました。
シーザーはSMILEでクイーンはウイルス、シーザーはレイドスーツといったところ。
確かに兵器作成と言われれば、そう思えなくもないものではあるでしょう。
しかしこれについてもベガパンクがMADSの研究所所長として残した言葉によって異なるものだったと分かっています。
ステューシーがクローン実験成功体第1号
エッグヘッド島でMADSに関して改めて新事実が発覚して驚かされました。
最初は本編確定前に扉絵で示されてMADSの構成員の一人として描かれた女性が”ステューシー”であろうと予想されていたところ。
そしてワンピース本編が進むと、その人物が研究員どころかクローン実験の成功体だったことが分かりました。
※ワンピース1072話にてCP0に所属していた歓楽街の女王という別名を持つステューシーがMADSで作られた複製人間(クローン)だと判明。
ステューシーは本編で正体が明らかになった時にゾオン系を覚醒させたカクの背後から近づいて気絶させていました。
ずっと謎に満ちていたステューシーではありますが、元七武海のエドワード・ウィーブルの母親として登場していたミス・バッキンのクローンです。
ミス・バッキンガム・ステューシーという本名であり、元ロックス海賊団であることから実力は折り紙付きと考えていいでしょう。
またこのステューシーの完成においてベガパンクの伝えた言葉でMADSの目的が見えてきます。
MADSの目的は世界平和だったのか
ベガパンクはこのステューシーのクローン第1号の成功に際して「この世が認めなくても紛れもない人間であり、この事が世界にとって平和への大きな一歩だ」と言葉を残しています。
このことを考えるとMADSは兵器開発をしていたというよりも、世界の平和を願って作られた技術革新の組織だったと言えるのかもしれません。
但しそれを願っていたのはベガパンクだけであり、シーザーは勿論ながら、クイーンもジャッジも「世界の平和」を望んで天才のもとで研究を重ねていたようには見えませんでした。
よって海軍側としても”世界の平和”を目的と建前では伝えていても、現実は「より強力な兵器の開発」をさせていたと考えていいでしょう。
だからこそクローン技術も応用されて、パシフィスタからセラフィムへと、その強度を上げてきたのだと分かります。
つまりベガパンクだけが世界の平和を願っての研究をしていたに過ぎず、やはり本筋としての目的は兵器開発だったと言えそうです。
MADSの所属員には誰がいたのか
MADSに所属していたのは誰だったのか。
全てが明らかになったのはエッグヘッド島編においてです。
サンジが「イカれた研究チーム(MADSのこと)」と忌み嫌う様に明言していることからジャッジは確実でした。
クイーンは自ら研究チームの名前がMADSであることを吐露していたのでここも所属はワノ国編の鬼ヶ島での戦闘中に確定。
そしてシーザーはベガパンクやジャッジと同僚であったことが判明していたので所属が確定です。
最後の一人が所属員や研究員というよりも「実験の成功例」として登場した先述のステューシーとなります。
扉絵で当時の研究模様が明かされたので主軸となるメンバーはこの5人ということで間違いなさそうです。
(扉絵にはその後ろにも白衣の人物が立っていますが、モブ感がスゴイので本編登場はないでしょう)
絡繰人間(サイボーグ)を作れるMADS
クイーンはサンジに元MADSであることを伝えたと同時に「絡繰人間(サイボーグ)」であることを伝えました。
さすがワノ国にいるだけあってサイボーグと表記せずに「絡繰る(からくる)」を採用しています。
要するにカラクリ人間ってことです。
人型や獣型の時にはそこまで感じませんでしたが、人獣型では露骨にサイボーグです。
周囲からはクイーンの人獣モードに関しては「距離を取れ」と言われているので危険極まりない巻き込む系の戦い方なのが登場時から想像できました。
クイーンはウイルスとサイボーグの研究を主に行っていたのだろうと推察可能です(扉絵では薬品を混ぜ合わせてウイルスらしきものを作成しようとしていました)。
後にカイドウの大看板として同じくMADSで共に研究していたジャッジの息子であるサンジにワノ国で倒されることになりました。
改めてMADSとは何か
先述の通りですがMADSの目的は「兵器の開発」にあるとされていました。
サンジがジェルマへ戻ったときヨンジがクローン技術と共に説明した部分となります。
父もああ見えて優秀な科学者だった
(中略)
ベガパンクと共に兵器開発の研究をしていた
-ヨンジ-
(ワンピース84巻840話より)
しかしこれはベガパンクの本当の思いとは裏腹な部分が多くあるでしょう。
クイーンのウイルスやジャッジのレイドスーツの技術、そしてシーザーのSMILE。
どれも世界平和とは繋がりそうで繋がりませんでした。
全ての科学技術は使う側がどうするかによって兵器にもなれば人間を救う道具にもなります。
ベガパンクは元より「世界の平和を願う天才科学者だった」と言えるかもしれません。
ただMADSを改めて何かと第三者目線で考えた時、それはヨンジが言ったように「兵器の研究をしていた場所」と考えるのが通常の思考に思えます。
本来は科学技術の向上というものでも研究する過程で所属員のそれぞれが道を兵器などに絡めてベガパンクの思想とは異なるものになっていったのではないかと推察出来ます。
名前の由来は当然ながら「マッドサイエンティスト」から来ているでしょう。
※昔から様々な狂気科学者の話は存在しています。興味のある方は収録作も多い上記「マッド・サイエンティスト」をオススメします。
サイエンティストは単純に科学者という意味で、マッドは狂気や狂ったという意味になります。
人道に反しても何かの研究に没頭する人物を評する事が多い科学者集団がMADSと世間的に見られていたと考えていいでしょう。
ただ何度も言う通りベガパンクが元より「人道から外れよう」とした訳ではありません。
そうでなければ目に余ることを理由にシーザーを追放はしていないでしょう。
またエッグヘッド島で現れたベガパンクは「兵器開発を主軸にするような天才」には到底見えません。
アインシュタインがモデルとなっていることから考えても、技術が時に電力や人の救いになり、時に兵器になるという現実をワンピース世界でも見せてくれているのだと思います。
ベガパンクは未登場時点から悪ではなかった
ベガパンクの少年時代を過ごした場所にフランキーは2年の修行時に到達しています。
未来国「バルジモア」です。
ベガパンクは少年時代から天才的であり、現実がついてこれず実体化するための技術と資金がついていかない状態にありました。
本来は「みんなを楽にしたい」と考える人間だったのが分かります。
今も本筋では同じと言えるのはエッグヘッド島でのベガパンクを見ていると分かります。
バルジモアという極寒の地を温めるシステムを作り出した上にフランキーはベガパンクが発明した200~300年は実現不可能な設計図を手にしていました。
ベガパンクはある巨大な王国の技術から着想を得ているという話でしたが、子供時代からすでに数百年先の技術を考え出せる天才だったことがここでも確定しています。
結果的にこのバルジモアの研究所はフランキーがうっかり「海賊マーク」と思って押した自爆ボタンによって壊滅。
世にいう「未来国の大事件・バルジモアの悪夢」がここに誕生したことになります。
ベガパンクについては本編で話が登場した時点から人間味のある天才であると評する人が多くいます。
結果的にそれを兵器化させている人間は別であると考えていいでしょう。
感覚としては先述した通りモデルとなっている原爆の元を作り上げたアインシュタイン博士をモチーフにしているのでしょう。
※アインシュタイン博士は相対性理論が有名ですが当然それだけではありません。
アインシュタイン博士は原爆の元となる核分裂の熱量の大きさに気付きました。
自分と同じユダヤ人を迫害する生まれ故郷であるドイツに先を越されないために理論をアメリカに伝えています。
(但し伝えた当時は重要度が高いと思われずに予算などが増やされた訳ではなく細々と研究していました)
当時のドイツが強大な爆弾を手にした時に世界が終わってしまうと考えたアインシュタイン。
どうすることも出来ない事情ながらも考え出した技術が数百万の命を奪うという惨事に唇を噛みしめるような思いだったのではないかと推察されます。
何にしても元を正せば一つの博愛主義に立ち返るのかもしれません。
ベガパンクもまた未来の予想図の中では人の平和を願っている人物です。
問題はそれらの研究を扱う人間によって兵器として使われて苦しむ人が結果的に増えてしまっている現実でしょう。
ベガパンクも研究を続ける資金と技術を欲するあまり目を瞑っている現状があるとも言えました。
事実ドラゴンに誘われた際には革命軍での仕事を断り、資金が潤沢で研究がしっかりと出来る政府側で仕事を続けました。
ベガパンクの目指す夢は「無限のエネルギーの供給」ということで、これもまたルフィが目指す世界観に近いものがあります。
よって今後は麦わらの一味、とはならずとも一緒に行動することが多くなりそうな予感はします。
但しチート級の天才が船に乗ると一味の役割部分に歪みが生じてしまうため、入船は一時的ではないかという説もあります。
今後のベガパンクの動きに注目です。
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Source: マンガ好き.com
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