まさかの展開で蒙恬が楽彰に正面から斬られました。
ここで討ち死にはあり得ませんが、どの程度の傷なのかは重要になるでしょう。
フーオンも楽彰も武力的に弱い将ではありません。
(しかし上和龍のところほどではないでしょう)
またここで楽華隊の最大戦力である愛閃を呼ぶ訳にもいかない状況。
となれば蒙恬のところは僅かに後退せざるを得ないとも言えます。
しかしながら自らの将を囮に使うような大錘型の陣で、それを継続して羌瘣隊と愛閃隊は正面突撃。
明らかにその部分の壁は薄くなりつつあり、突破がなる可能性もありそうです。
そうなれば楽彰もその部分に兵力を回すべく援軍を向かわせるでしょう。
楽彰の想定を上回る突破力を両軍が見せられるかどうかにかかっています。
蒙恬は下がるしかないのか
正面から斬られた蒙恬。
史実から考えて、ここで死ぬことはありません。
どれほどの傷なのかが重要でしょう。
瀕死で指揮を取れないほどなのか、下がれば何とか耐えられる程度なのか。
少なくとも蒙恬を守るために決死の覚悟で周囲の部隊が楽彰の前に出るでしょう。
その隙きに何とか蒙恬を下げられるかどうか。
それとも深手を追いながらも「目の前の敵を倒せ」と檄を飛ばすのか。
斬られたように見えた状態から、楽彰に対して一撃でも食らわせることが出来れば蒙恬の凄みを感じるところではあります。
それで双方が下がることになれば御の字。
仮に蒙恬だけが後退したとしても、そこまで深く後ろに下がる訳にもいかない現状。
蒙恬が斬られたことで士気が爆発する可能性もありそうです。
愛閃隊と羌瘣隊
信と蒙恬という二つの将軍。
その将軍がいる正面中央の援護をせずに目の前だけを粉砕することにした羌瘣と愛閃。
この判断を吉とするためには、蒙恬と信の両将軍が死ぬ前に「青歌軍の外に出る」のが必須条件となります。
抜けてしまえば後ろから狙われる可能性のある青歌の布陣では対抗できません。
即座に退却して後ろで立て直す必要が出てくるでしょう。
史実においても羌瘣は趙滅亡に深く関わる存在です。
この戦ではありませんが、後の戦にて王翦軍と共に羌瘣が将軍として趙滅亡に関与します。
⇒羌瘣は史実で趙を滅亡させる
おそらく李牧はそこまでの危険度を羌瘣には持っていない気がします。
よってここで李牧を含め青歌の二人の武将も驚異的な強さを持つ羌瘣の存在を知ることになるのでしょう。
この突破力こそが想定外。
本来なら信と蒙恬を止めれば何とかなるはずだった布陣でしたが、実際には蒙恬側は本体よりも突破力のある愛閃隊。
そして飛信隊側では信よりもある意味では鋭利な突破力を持っている羌族の二人を有した羌瘣隊。
その強さに青歌の将軍二人と全体を見ていた李牧は驚くのではないでしょうか。
青歌軍が兵力を分散させる
愛閃と羌瘣のいる左右の中腹あたりが突破されそうになります。
これを見過ごす訳にもいかないので、当たり前ですが兵力を分散させて守りに行かせる必要があります。
戦闘中にそんな指揮を取れるはずもないので、攻め抜ける中央の部分から楽彰は一時的に下がると予想されます。
もしくは「将軍を討てば、この軍は終わる!」と楽彰もまた中央突破を目論むのか。
少しでも下がれば瓦解しかけた中央もまた硬直するのでしょう。
また信側については信が傷ついた訳ではありません。
おそらく楽彰のところよりも上和龍を含め武力に自信のあるものが飛信隊に当たっているはず。
苦戦はしながらも押し込まれるとも思えません。
上和龍の武力を愛閃や羌瘣の場所に向かわせられないとなれば、青歌軍としてもジリ貧。
要するに多少の援軍程度では時間の問題で突破されると考えるのではないでしょうか。
楽彰がこの局面をどう乗り切るかも注目です。
楽彰としては将軍の討ち取りに舵を切るのではないかと思えます。
突破されるのが早いか、こちらが討つのが早いかという戦い。
もし単純に抜かれて瓦解するようなことがあれば、それこそ「同じ布陣で戦ったのに?」と何ともいえない負け犬感が出てしまいます。
そう考えると、他にもまだ楽彰には策が存在すると言っていいかもしれません。
楽華隊&飛信隊の連合軍ですが、容易に相手を翻弄できるほどではありません。
どちらにせよ死線。
いかにこの秦国連合軍が破滅に近づいているかが見えてくるところです。
桓騎の動きは未だに分からず、何を考えているのかも不明です。
それともすでに隠れて何らかの策を講じているのでしょうか。
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Source: マンガ好き.com
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