詰みの戦況を覆すには李牧の想定外のことをするしかありません。
河了貂や蒙恬には思いつけないもの。
この戦局を良化できるのは本能型である信以外にあり得ません。
右翼側の防陣を捨てると言った信。
確かに捨てれば本陣である桓騎本陣に押し寄せる趙軍となりますが、桓騎軍にも受けが出来ない訳ではありません。
桓騎軍が飛信隊に変わって防壁を作り飛信隊のみ自由に動くのでしょう。
火付け役の信は誰の許へ向かうのか。
飛信隊はどこに向かったのか
信は全員を連れてどこかに向かいました。
軍勢としては羌瘣の部隊も含めて一万を超える軍勢を動かすことになります。
しかも白兵戦に馴れた秦国でも随一の精鋭部隊が飛信隊。
それを全軍使って火を起こすのだから決死と言えます。
つまり失敗=全滅を意味するような展開です。
麃公将軍を思わせる火の作り方と言えそうです。
右翼側から李牧の想定外に動くとなればどんなものが想像できるか。
蒙恬のいる楽華隊を突破口にするという可能性もありますが、それでは動きとして意味が無いでしょう。
信から見て趙全体の中で力が弱い場所を見つけたのかもしれません。
もしくは逆に勢いのある場所。
どちらにせよ、そこの戦場が苛烈になれば布陣としては若干の乱れが生じるはず。
それを鋭敏に感じた桓騎が荒技でこの局面を乗り切るのかもしれません。
飛信隊が最初に戦う武将・馬風慈
信が飛信隊を引き連れて向かった先としてスタンダードに考えると馬風慈のもとでしょう。
馬風慈は李牧側近である馬南慈の息子で現在五千人将です。
その馬風慈はこう発言していました。
前衛を承ったので先に行きます。
どうかご武運を。
-馬風慈-
(キングダム715話)
死亡フラグとは言いませんが、敢えてここで登場した理由も物語の流れを踏んでいると考えて良さそうです。
カイネに対して「雁門に帰った時はイジメられると思っておいた方がいい」と冗談を言い合っています。
前衛という一言と「帰った時」という弱めの死亡フラグを発言した馬風慈。
信が見切って火のお越し場所と感じた場所なのではないかと予想。
馬風慈を討って局面変化
信が馬風慈のいる場所めがけて飛信隊の全軍を当てれば戦力としては信軍が上です。
そして突破力を加味すると一気に馬風慈まで届くのではないかと予想。
仮にそのまま信が一挙に進み出て馬風慈を討つとなれば、戦局に歪みが生じます。
息子を討たれた馬南慈は怒り、一部分ながら指揮が乱れることで大炎が戦場に舞うことになりでそうです。
完全に詰みの一手にいきなり趙軍の武将が一人死ぬとなれば李牧も想定外と言えるはず。
まさか今の布陣から完全に抜け出して本陣を雨ざらしにさせる部隊がいるというのも李牧は想像しないでしょう。
李牧としては信に対する危険度が更に増すことになります。
それでも兵力差で慄然とした状況続く
例え飛信隊が一人二人の武将を斬ったとしても多大な勢力差は埋まりません。
李牧側近級を仕留めたとなれば状況の大きな変化もあるかもしれませんが五千人将一人ではそこまでの動きもないでしょう。
一時的な混乱で一日をしのげるほどではないと感じます。
しかしそこを引き金にして、乱れた別の場所で飛信隊が暴れまわればどうか。
壁軍と楽華隊にも余裕が生まれて、戦況が好転する可能性はあります。
右の守りが消えたことで桓騎軍が変わりに戦っている状況でしょうから、現実に秦国軍は「総出の戦い」になっているはず。
総大将の桓騎だけは中央でしょうが、厘玉や黒桜あたりは防陣に駆り出されることになりそうです。
一箇所の瓦解から動き回って火を付けていく飛信隊。
言ってみれば聖火ランナーのように篝火を持ちながら火を移しながら戦って回る特殊な動きをするのかもしれません。
そうなれば趙軍としても飛信隊の動きに合せての行動になってしまい、元の準備された戦いではなくなるでしょう。
まさに火付け役。
キングダム717話で実際に信はどう動くのか。
本編を確認しましたらネタバレを含む考察を行いますので今しばらくお待ち下さい。
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Source: マンガ好き.com
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