パンゲア城で花に囲まれながら蝶々と戯れ、ビビの写真を手に取りながら虚の玉座に座ったイム様。
ワンピースの世界でのラスボスではないかと評されていますが正体は全くの不明。
唯一分かっているのは輪廻眼を思わせる「目」だけです。
ワンピース908話/尾田栄一郎先生/集英社
イム様のシルエット(目のみ)
誰も座ることを許されていない虚の玉座に座ってみせた上にこの世界の行方を確定させる存在。
一体どんな人物なのでしょうか。
いくつかの説をご紹介します。
※追記※
ワンピース1085話にてイム様が変身可能なことが分かりました。鋭い歯と巨大な口を持ちますがシルエットで詳細は不明。
※追記２※
ワンピース1086話でイム様が最初の20人の1人であるネロナ家の出身であると判明しています。ここでは同時に五老星の名前と役割も判明しました。
誰を消してしまうかを決定する
まずは908話で登場したイム様がどれほどの力を持っているのかを改めて確認しておきます。
歴史より消すべき灯がまたお決まりでしょうか？
然らばその者の名を！
－五老星－
(ワンピース908話)
ワンピースの世界にある世界政府の最高権力者である五老星。
天竜人の中でも最上位である彼らですらも跪く人物というのが分かります。
また「歴史より消すべき灯」の決定をしているイム様。
「殺す」という表現をしていない事からも「消す」は別の意味があるのではとも言われています。
恐らくは命を失わせた上に空白の100年と同じ様に歴史上の存在からも消し去るのではないでしょうか。
ただ全世界で最も高い権力を有している人物であることは確実でしょう。
但しこれについても「傀儡説」が囁かれてもいるところ。
本当は何も知らずに生き続けているだけの少女なのかもしれません。
同じ目を持つのは作中に2人
先の画像にも出ていた様にイム様は「目」しか分かっていません。
二重の円の中に黒目がある様な瞳。
これを持っていたのは作中で2人となっています。
2人というか1人と1体と呼ぶべきでしょうか。
この2人が同じ瞳をしていました。
この2つが何かしら関係していると言われています。
果たしてどんなグルグルの目にどんな意味が隠されているのでしょうか。
ミホークの鷹とユグドラシルの鷹
ミホークはワンピース史上で最初から登場した強キャラの1人です。
その登場はサンジとの出会いとなったバラティエでのこと。
ゾロが最終的な目標に掲げている人物でもあり、赤髪のシャンクスに両手があった頃に剣での戦いを繰り広げてもいました。
最終的にはゾロと戦うことになるという予想もありますが、剣の師匠である故に「ミホークが誰かに敗れ、それを倒すゾロ」という可能性も出てきています。
終盤においても何かしらの重要な役割を担うのは確実でしょう。
出自も過去も全てが謎に包まれている序盤から登場した強者の一人です。
そのミホークの目とイム様の目が同じという状況。
ミホークは別名「鷹の目」と呼ばれています。
イム様がいる聖地マリージョアは北欧神話の「ユグドラシル」をモチーフに作られているものです。
日本では「世界樹」という言い方をされて数々のマンガやアニメ、ゲームなどに登場するものです。
そしてこのユグドラシルの頂きには鷲が鎮座しています。
これはフレースヴェルグと呼ばれる鷲の姿をした巨人です。
実はロジャーの船に乗っていた大きな卵は大鷲のものではないかと言われています。
⇒シャンクスはロジャーから大鷲を受け継ぎラフテルを目指す
そしてこの世界の風は全てこのフレースヴェルグという鷲の巨人が起こしたものとするのが北欧神話の考え方です。
風というのを純粋な風と考えずに「影響」という見方をするとイム様との一致も大きくなります。
またフレースヴェルグという名前は「死体を飲み込むもの」という不吉めいた意味を持っています。
ただこれは「鷲」であり「鷹」ではありません。
鷲と鷹の違いは大まかには大きさの差。鷲(ワシ)の方が大きい。
実はユグドラシルには鷹も存在しています。
先程簡単に解説したフレースヴェルグという鷲の巨人の眉間あたりに留まる1羽の鷹がいるのです。
これはヴェズルヴェルニルという鷹で「風を打ち消すもの」を意味しています。
鷹の目を持つミホークと同じ目を持つイム様。
イム様がユグドラシルにおけるフレースヴェルグであり、世界に色々な風を送り込み「死体を飲み込む」という言わば死んでしまった人物を「歴史からも取り除ける」様な意味合いを持つ存在とも考えられます。
そしてその風という影響をミホークだけが「打ち消す」ことが出来るとも考えられるのではないでしょうか。
ラスボス＝イム様ではなく、ミホークが戦う相手の1人としてイム様がいるのではないかとする説となります。
【追記】イム様は悪魔の親玉サタンだった
イム様が悪魔の親玉である可能性も出ています。
『五老星＝原初の悪魔の実の能力者』
この可能性が出ていて、その統括するイム様は悪魔の実を最初に発見、または創り出した人物であり「悪魔の創造」を可能にしたのではないかと予想されています。
⇒五老星は原初の能力者で名前も「悪魔の実」
アダムとイヴをそそのかして禁断の果実を食べさせたのが蛇で、それがサタンです。
神と敵対関係にあるものとして有名です。
ある巨大な王国は神側であり、その堕天使扱いとなるサタンがイム様。
ネロナ＝イムという名前が神と仏という漢字から来ていることを見ても、当時の神に成り代わるという部分を思わせるところかもしれません。
今あるのは神側から奪取した支配構造の頂点にいるイム様ということです。
但し、これも創造の範囲であり、逆のパターンもあるのかもしれません。
要するに悪魔側がある巨大な王国であり、神側がイム様だったという可能性です。
どちらにしても、互いに支配する立場の者とそうじゃない者がいたというのは事実かもしれません。
しかしながらルフィが願うのは神や悪魔といった頂点の存在するような視界構造ではなく、そんなものを取り払って多様性を完全に認めてみんなで笑っての大宴会。
それが可能な世界への完全変革を目論んでいるのではないかという気がします。
イム様がイムホテプと関係
同じく歴史ストーリーからの説の中には「イムホテプ説」も存在しています。
イムホテプというのは古代エジプトにおける神官。
「知恵と医術の魔法の神」として神格化されているキレ者でした。
出身は古代で最も栄えた都市バビロンがあったメソポタミア文明です。
シン・エヴァンゲリオンなどでもバビロンの王であるネブカドネザルの名は有名でしょう。
単に名前に「イム」がついているからモチーフという事ではなく、イムホテプが「史上初のピラミッドを設計した者」といわれるから光があてられました。
ピラミッドと言えば石工職人の集まりから始まったフリーメイソンが絡んでくるのが分かります。
またピラミッドは石づくりであり「石工」という光月家を思わせるポイントも登場。
光月家のモモの助は象主であるズニーシャと会話することが可能でした。
先程も伝えた様に象主ズニーシャの目はイム様と同じものです。
フリーメイソンに関してもテンプル騎士団の成れの果てとされています。
Dの一族とテンプル騎士団は非常に深く関係していました。
さらに言えばテンプル騎士団の成れの果ては2つの道筋に別れていきます。
ワンピースの世界と関係がないはずもないでしょう。
その石工職人の集まりから始まったフリーメイソンの示す時にピラミッドが登場しています。
フリーメイソンという石工職人の集まりの中で初めてのピラミッドを作ったイムホテプは崇拝に値する存在とされていたのです。
Dの頂点に立つ様な存在としてイム様が「全てのDの始まり」である可能性も示唆されているのではと言われています。
Dの意味が月のハーフなど様々に言われています。
月と関連するのがDであるとすればイム様こそがハーフではなく月の民そのものである可能性は否めないでしょう。
三つ目族説も存在する
三つ目族とする有力説も存在しています。
ワンピースの世界には多くの対比が描かれていますが、その1つがイム様の見る力とルフィの聞く力ではないかというものです。
ルフィはロジャーはズニーシャの言葉が聞こえるなど「聞く」に特化した力を有していました。
またワンピースにおいて伏線編とも言われている空島ではマントラという見聞色の覇気の「聞く」に注力される能力が登場しました。
聞く力については多く登場しているワンピース。
しかし「見る」についてはカタクリだけが持っていたものであまり登場していません。
カタクリについても敵ながら特殊なキャラであり、今後はルフィに肩入れするのではないかと言われる人物となります。
ルフィの「海賊王になる男だ」の一言に対して「ずいぶん未来を見てやがる」の言葉。
そしてルフィは倒れたカタクリに帽子を渡しています。
ワンピースの世界において「帽子を渡す」というのは大きな意味を持つ行動です。
わざわざ倒したカタクリにルフィが帽子を置いた描写は今後を見る意味でも有力な情報でしょう。
麦わらの一味がホールケーキを出た後の妹ブリュレとの会話。
カタクリ「麦わらは」
ブリュレ「聞いたら”よかった”って思うんでしょ」
カタクリ「お前も未来が見えるのか？」
ブリュレ「さっきナワバリを出た。あたしは許さないわよ！お兄ちゃんをこんな目に遭わせた奴！」
カタクリ（にまっ）
ブリュレ「ほら」
(ワンピース902話)
恐らく今後敵対することはないであろうカタクリだけが見聞色の覇気における「見る」を一部開花させていました。
そして「見る」の最高位であるのがカタクリ登場となったホールケーキ編にてプリンという三つ目族の覚醒であるのが分かっています。
⇒プリンは万物の声を聞きポーネグリフ解読が可能
イム様が全てを見通せる存在である三つ目族という可能性が示唆されていました。
もちろんこれを意味づける考察も多くありますが、サンジとルフィの対比関係からというのが妥当とされます。
対比であるサンジを好きな三つ目族プリンの存在が明らかになったことでルフィを憎む三つ目族がいるのではないかとされているのです。
イム様と初代ジョイボーイは同じ人
イム様と初代ジョイボーイが同じ人ではないかという説もあります。
だからこそ人魚姫にわたすはずだった「巨大な麦わら帽子」を後生大事に持っているという可能性です。
今世界政府の頂点に君臨するに至った経緯は、ある巨大な王国にあるのかもしれません。
最初とは違う立場で言わば裏切りを行ったジョイボーイがイム様として世界政府の頂点に君臨し、同じ様な過ちを繰り返さないために「上手な支配」を目指している可能性もあるでしょう。
ジョイボーイについては他にもイム様と同一視されるものとは別に、恩師という関係や恋人説なども存在しています。
アラバスタの過去の女王リリィと親密
ワンピース1084話ではアラバスタの王であるコブラと邂逅します。
五老星との謁見の時でしたが、そこでアラバスタの過去の女王であり天竜人になることを拒んだ女王リリーの話が出てきます。
この女王リリーの名前を一言つぶやくイム様ということでかなり親密な仲だったのではないかと推察されています。
ハンコックが拠点にしているアマゾン・リリーがまさしく女王リリィがアラバスタを離れて作り出した国であるのは予想に容易いところです。
女ヶ島と呼ばれるアマゾン・リリーでは女性しか生まれない女性だけの島になっています。
女王リリィとイム様の関係。
イム様は女性説もあったので女性同士の親友のような関係だったのか、もしくは恋敵のようなものだったのか。
イム様が男なら恋人などという可能性も出てくるところで女王リリィの存在の重要度は一気に増しています。
【追記】リリィはDの名を持ちイム様たちの敵だった
ワンピース1085話で女王リリィの本名がネフェルタリ・D・リリィであると判明しています。
ここでイム様はDが「かつての我々の敵」と確定させています。
よってDがイム様たち20人の敵対する存在だったことが分かっており、要するにある巨大な王国の者たちを示していたとも言えるでしょう。
上記に示した恋人など親密な関係であった可能性は低いものとなりました。
【追記】イム様はサボの火拳を口で飲み込む
イム様に対してサボが放ったメラメラの実の能力による攻撃。
サボと言えば相当な実力者ですが、それに対するイム様が余裕のある攻撃の受け止め方をしました。
イム様はサボのメラメラの攻撃を口で飲み込むというシルエットを見せています。
何かは分かりませんが鋭い歯と巨大な口を持っています。
蛇などを想像しそうなところですが、ドラゴンかもしれませんし、まだ何か不明。
この時、五老星もまた偉業のものと変化していきましたが、少なくともそれぞれが変身可能であることを示したと言えます。
まだ悪魔の実の能力によるものなのかは不明です。
少なくとも五老星とイム様を前にしてサボ一人がまともに戦えるとは思えない強さであるのは確実。
【追記】イム様の苗字が判明した
ワンピース1086話でイム様がどこの家の出身であるかが判明しました。
ネロナ家の出身者。
当然最初の20人の1人の家系であるのは言うまでもありません。
イム様の説は今後も多く登場
未だ僅かな描写しかないイム様。
一度目は虚の玉座にてビビの写真を持っていたシルエット。
続いて登場したのはワンピース1060話でルルシア王国を天空に浮かぶ何かから一撃で消滅させる兵器を使用しました。
どう考えてもこれがウラヌスであると言われていましたが、実際にはベガパンクの造ったものと確定しています。
⇒ルルシア破壊はウラヌスではなくベガパンク作の天空兵器だった
双子のシャンクスとする説もあれば、シャンクスそのものとする説。
⇒シャンクス双子説は作画ミスの可能性アリか
※このシャンクスについても神の騎士団のリーダーがフィガーランド家であり、シャンクスとの血筋であるという可能性が濃厚なものとなっています。
イムから仏を連想して「仏」と同じ神的な存在とするものもあります。
中には日本において重要な役割を担う忌部という一族からの関係も出ていたりと様々。
方舟マクシムの顔こそがイム様と言われることもあります。
またロジャーがイム様に挑んで敗れたとする説も存在。
ロジャーの剣がパンゲア城のイム様のシルエットにあったのではないかという部分から、ワンピースもイム様が所持していると考察されています。
⇒ロジャーはイム様に敗れてワンピースを喪失か
確かに剣は似ている気がしなくもありません。
今後も多くの考察が成されるであろうイム様ですが、全ての考察を裏切って尾田栄一郎先生は「まさか！」という展開を用意してくれているものだと信じたいところです。
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Source: マンガ好き.com
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