バーソロミュー・くまの能力が最終章でようやく判明しました。
ワンピース1072話にてバーソロミュー・くまは「無形物を具現化させる能力」を持っているとベガパンクによって語られました。
それは痛みや思考、記憶にも至ります。
またワンピースの世界でも「魂には重さがある」という研究がされていると言及されたところ。
これは人間の魂に重さがあると実験で現したマクデューガルの21グラム実験を想起させます。
そしてこれを身体と切り離したことで「器」と「記憶」が離れてしまったことも分かりました。
非常にレアな能力であることと「ヨミヨミの実」のように魂が絡んでくる能力だったことも判明したことになります。
脳から出る信号も具現化させる
ニキュニキュの実はルフィたちを移動させたり、頂上決戦で衝撃波を放ったりと「一体どうなっているのか」が説明できない能力でした。
バーソロミュー・くまはそこから兵器化されて「解説ナシの能力」となりました。
本来なら2と9の絡みから「麦わらの一味になる」と予想されたほどに重要な悪魔の実だったのは確実。
それがまさかワンピース1072話という最終章で詳細が明かされることになるとは思いも寄りませんでした。
バーソロミュー・くまの能力は「ルフィの痛みをゾロに受け渡した」ところで何となく察することが出来たのかもしれません。
実際は「脳から出る信号」つまり痛みもそうですが、記憶や思考といった形の無いものを具現化する力になります。
まさに「思いが強ければ」というようなもので人によっては初代の大衆自己啓発書とも呼べるナポレオン・ヒルを想起させられそうです。
ベガパンクは言ってみれば「この能力」についての実験をしていたのであり、兵器開発に携わったということではないのでしょう。
結果的に追い求める科学者の技術が戦争兵器に使われるのは現代でも同じです。
それをSFで取り扱ったのが最近SF界に旋風を巻き起こした劉慈欣先生の最新作でもある『三体0 球状閃電』でしょう(耳読も可能なので気になる方はどうぞ)。
他にも軍が使用していたものが現実の大衆に降りてきたケースは枚挙にいとまがありません。
それこそ暗号解読に使われたコンピュータは今のパソコンの原型ですし、インターネットも最初は軍事利用されていたものです。
そしてこの実験によってバーソロミュー・くまはある意味で「帰らぬ人」となってしまいました。
但し「死んでしまった」のとは少し違う気がします。
魂に重さがある21グラムの実験と同じ
ワンピース1072話で実験についても語られました。
ベガパンクはバーソロミュー・くまの能力の実験を行います。
その実験の結果「記憶」に対して「重さ」があることを知りました。
これは現実世界でもあったマクデューガルの「21グラム実験」と同じものでしょう。
マクデューガルは人の魂には21.3グラムの重さがあると実験によって確認しました。
本当にそうだったのか、については別としてベガパンクも同じ様な実験を行ったということです。
そしてバーソロミュー・くまの記憶は本体から離れてしまい、言ってみれば器と魂の関係になってしまいました。
まるで「ヨミヨミの実」を思わせる部分でもあります。
ブルックはヨミヨミの実で復活した上に、今でもゴーストを飛ばすことが出来ます。
しかし、そうなると一つ重要なことがあるでしょう。
「ルフィの痛み」は「ゾロにわたす事ができた」という事実です。
要するに「バーソロミュー・くまの記憶」は器となる誰かがいれば「渡せる」ということになります。
実際に研究所にはバーソロミュー・くまの記憶が肉球状のエネルギーになって保管されている部屋がありました(ボニーがワンピース1072話でそこに入る)。
にわかに色めき立つ「ニキュニキュの実が麦わらの一味に参加」という展開。
現実になるのなら、最有力は「最初にバーソロミュー・くまと接触したフランキー」になるのかもしれません。
望んだのは宗教家だったのかもしれない
ルフィの痛みをゾロに渡せたことから「最初にこの能力を望んだ人物」は宗教家だったのかもしれないと思えます。
それこそキリスト的な考えがあったような人物。
右の頬をぶたれたら左の頬を差し出すというマタイの福音書を感じさせる部分でしょう。
人の痛みをこういう人物が「何とか自分が代わってあげたい」と思ったのだとすれば、バーソロミュー・くまがずっと聖書を持っていた理由も頷けるところです。
よってニキュニキュの実を願ったのは宗教家ということになるのかもしれません。
もしこのバーソロミュー・くまの記憶が麦わらの一味に入り込むとすれば、一味の多様性の中に「宗教家」というものも含まれることになるので、より世界の全てを受け入れるような感じが見えてきます。
ルフィの夢の果てにもつながっていくのでしょうか。
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Source: マンガ好き.com
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