桓騎の死を最も悔しがった信。
そんな信が咸陽に戻り、無事を知った嬴政が何を語るのか気になります。
(報告はすでに聞いているでしょうが)
そして信は改めて今回の戦の敗戦処理という流れになるか。
罰を受けることはないでしょうが、どうなるにせよ秦国の待ち受ける状況は過酷なものになります。
李牧も状況が芳しくないことからすぐに攻めてくることはありません。
但し列国の状況次第では「今こそ秦国を狙うべき」と考えられても無理ないでしょう。
翌年の李牧の進撃までの間に何が起こるのかに注目です。
嬴政と昌文君が壁将軍のことを知る
桓騎軍が全滅したことを知った時、嬴政は信の生存を願っていました。
これは当然のことです。
信は嬴政にとって強力な剣になる人物であり、中華統一になくてはならない存在。
また共に戦い続けた壁も同じでしょう。
よって今回の戦で逃げ帰れたのが楽華隊と飛信隊、そして一部の桓騎軍と知って昌文君と嬴政が壁将軍のことで何かを考えることになりそうです。
現状は壁将軍は死亡しておらず、おそらく趙北部の復興に強制労働の人員として駆り出されているはず。
となれば後々に起こる趙の滅亡戦の段階での攻勢時点で壁が特殊な役割を果たすことになるのかもしれません。
但し咸陽ではそんな甘い見立てが出来るはずもないところ。
何にしても現状では「壁は死んだ」という認識を持つことになりそうです。
もしくは壁将軍の行方を知り得て、回収のための戦を行うか。
さすがに今すぐに趙北部を攻めて成功する作戦があるはずもなく、そう考えると救出戦というようなものは起こらないでしょう。
今後の秦国の情勢は厳しくなる
昌平君は自分のせいだと責任を感じていました。
制度として復活させたばかりで六大将軍の一人、しかも戦の天才で李牧に刃を届かせる直前まで進んだ桓騎を失う戦。
大規模の攻勢をかけながらも、それを全滅させるに等しい敗北をしてしまった事実。
列国に流れる情報によっては人員の流出もさながら「今の秦国は狙い目」という気持ちにさせてしまうでしょう。
そして咸陽の大本営である昌平君の策が完全に李牧に負けた事実は重くのしかかるはずです。
各地の小競り合いが激化すれば国力が低下していきます。
当然ながら内政が出来ずお金もたまらないので次の戦を行える状況になりません。
魏との同盟が終わるまでに趙の陥落まで至らないのは史実で確定しているところなので、ここからの秦国が如何に厳しいものになるか容易に想像できます。
中華統一までの道筋、その全てについてやり直しとなる戦略について昌平君からの説明があるのかもしれません。
但し現実な面を考えると「中華統一は非常に困難になった」という結論が出るのではないかという気がします。
信と蒙恬と王翦の存在が肝心
ここからの秦国の戦力。
その部分を補う意味で飛信隊と楽華隊、そして玉鳳隊は非常に重要な存在になっていくでしょう。
もとより六大将軍は一人欠けていました。
この三人が台頭して実力として大将軍級に上り詰めることが出来れば、秦国は一挙に強力な武力を手にすることが出来ます。
もちろん突然そんな状態になることもありませんが、改めて秦国の中華統一の達成には時間がないことと意識の変革がなされれば、強化される要素と伸びしろはこの三隊が一番になるでしょう。
昌平君が新たに導く策についても、この三隊の成長を見込んだものになっていくのではないでしょうか。
李牧の進行までは戦力アップ
桓騎がいなくなったことで巻き起こる各地の戦。
そこに出向いて更に力を蓄えるようなことになる三隊となるか。
それとも別途の戦が起こるのでしょうか。
もしかしたら後に発生する騰大将軍による韓の滅亡の戦のための伏線が放たれる可能性はありそうです。
また翌年には李牧が進撃してくる秦国にとって目を覆いたくなる戦の開幕。
ここに至るまでに疲弊していく秦国というのが描かれていくのかもしれません。
栄華を誇ったと言える秦国において負の印象が強まる一年がどう描かれるのか、その始まりに注目です。
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Source: マンガ好き.com
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